研究課題
基盤研究(C)
この研究は、3年にわたるプロジェクトであり、以下の目的で行われる。1.ベトナム政府が、国有林地帯の修復という事業計画を作成するに至らせた貧困に対する国家の認識と、国家の森林修復事業に参加し、かつそれにより利益を得るところにある高地に住む農業経営者の貧困に対する認識の概念上の相違を理解すること。2.ベトナム政府の森林修復事業計画が、高地に住む農業経営者の間に生ずる貧困の緩和に対して実際どのように貢献したかを理解すること。このプロジェクトの初年度にあたる17年度は、ベトナムにおける国有林再生事業についての包括的なデータベースの分析が完了。そのデータベースはベトナムの農村地帯における貧困についてのあらゆる情報源にたとえられ、修復プロジェクトの貧困がもたらす最初の評価につながる。研究結果は、修復プロジェクトに関する情報や広範囲にわたる文献の論評と合わせて、2006年2月28日にハノイで開かれたミーティングにおいて発表されたレポートに紹介されている。そのミーティングには、38名のベトナム人と8名の林学、農村開発・保護に関するスペシャリストが出席。以下の段階をおって進行された。・ウィル・デ・ヨンならびに2名のベトナム人協力者による研究・レポートの概略の発表。・レポートの4つの主なチャプターを4つのグループに分かれて討論。・そのグループでの討論内容を相互に報告。レポートとミーティングでの討論に基づいて来年度にはなおいっそう進んだ研究が行われるのは確かである。さらに進んだ研究のために15のプロジェクトが計画され、そして、このための収集されるべき情報が明確化された。すでにこの情報源が明らかにされ、情報収集も始められている。
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Ecology and society
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