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2006 年度 実績報告書

現代日本における高年初産の社会学的研究

研究課題

研究課題/領域番号 17510223
研究種目

基盤研究(C)

研究機関城西国際大学

研究代表者

加藤 朋江  城西国際大学, 福祉総合学部, 講師 (90296369)

キーワード高年初産 / 高齢出産 / 母性 / 生殖 / 出産
研究概要

研究期間の2年目にあたる平成18年度においては以下のとおり研究が遂行された。
1 基本文献の蒐集:
(1)昨年度購入した「大宅壮一文庫雑誌記事検索CD-ROM」によって、1988年から2004年における「高年初産」「高齢出産」関連の雑誌記事を検索し、当該の記事を国会図書館等で複写した。
(2)「高年初産」「高齢出産」にかんする新刊書を購入した。
2 データベース化:
上記の複写が可能であった記事および購入した書籍について、エクセルを使ってデータベースを作成した。
3 聞き取り調査:
高年初産を経験した女性、および出産経験はないものの出産の希望を持っている30代後半の女性について、聞き取り調査をおこなった。内容は録音され、これに基づいてトランスクリプトが作成された。
以上で集められた研究素材をもとにした分析は今後も継続しておこなわれる。今年度に遂行された研究によって、さしあたり以下の点が今後の研究課題として浮き彫りにされた。すなわち「出産」というライフイベントをめぐる、戦後の女性たちの態度の変容についてである。たとえば、戦後のベビーブームとその後の出生抑制について、または平均的な出生時数が2児で止まり続けたことを規定する条件、そして最近の超少子化現象が分析対象として考えられる。それらの現象は、政府主導という言葉がふさわしいときもあるし、市場や文化など別の牽引主体が力を持っている場合もある。果たしてその場合、女性たち自身の意思というものはどの程度反映されてきたのであろうか。この点について、フェミニズムや家族社会学の研究で従来言われてきたような「物語」に足をすくわれることなく、実証的な手続きを丁寧に踏むことによって明らかにしていきたい。

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公開日: 2008-05-08   更新日: 2016-04-21  

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