研究課題/領域番号 |
17510228
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研究機関 | 中京大学 |
研究代表者 |
西山 哲郎 中京大学, 社会学部, 助教授 (10263188)
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研究分担者 |
谷本 奈穂 関西大学, 総合情報学部, 助教授 (90351494)
関 嘉寛 大阪大学, コミュニケーションデザインセンター, 助手 (30314347)
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キーワード | ジェンダー / スポーツ / フィットネス / 社会学 / 身体 / アイデンティティ |
研究概要 |
今年度の活動としては、大きく分けて以下の五つが挙げられる。 1.ドイツでのインタビュー調査 2.韓国でのインタビュー調査 3.フィットネス・クラブでの参与観察 4.名古屋・京都・大阪・兵庫でのアンケート調査 5.本の出版 このうち最初のドイツ調査は2005年9月に行った。ミュンヘンではプライベートなフィットネス・クラブを訪れ、そのメンバーにインタビューを行い、その身体観やフィットネス活動に対する意識を聞き取りした。ベルリンではある意味でフィットネス運動の先駆けとなった「ツルネン」と呼ばれる実践の現状を見学し、両者の差異を検証した。 次の韓国調査では、今や世界でも有数の美容整形大国である韓国で、フィットネス運動がどう受容されているのかについて調べた。主に美容整形の医師と患者にインタビューしたが、同時にそれ以外の一般人のフィットネス・クラブ(韓国では「ヘルス・クラブ」と呼ぶ)に対する意識も聞き取りした。 これら外国の事例に対し、肝心の日本がどうなっているかを知るためには、大阪の衛星都市でフイットネス・クラブのintensiveな参与観察を行った。その他、名古屋でも比較のためいくつかのクラブを見学した。これと平行して、まだフィットネス・クラブに入会するには若すぎる大学生を対象にアンケート調査を行い、変容しつつある日本の身体観の一端を明らかにしようとした。 最後にこれらの活動を踏まえ、得られた知見を2005年に西山が執筆していた著書に盛り込んだ。その『近代スポーツ文化とはなにか』は、2006年5月に世界思想社から刊行される。
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