• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2005 年度 実績報告書

後期インド仏教史における密教思想の位置づけに関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 17520047
研究種目

基盤研究(C)

研究機関三重大学

研究代表者

久間 泰賢  三重大学, 人文学部, 助教授 (60324498)

研究分担者 種村 隆元  東京大学, 大学院・人文社会系研究科, 助手
キーワード後期インド仏教 / 密教思想 / Jnanasrimitra / 中観思想 / 方便
研究概要

本研究の目的は,後期インド仏教における密教思想とそれ以外の仏教思想との関係を明らかにし,後期インド仏教史再構築に向けての端緒をつくることである.今年度は具体的目標として掲げたもののうち,Jnanasrimitra(10-11世紀頃)に帰せられている『金剛乗に関する二つの極端な見解の排除(rDo rje theg pa'i mtha' gnyis sel ba)』の校訂テクスト・英訳註の作成に力を注いだ.この著作はサンスクリット語原典を欠き,チベット語訳のみが5つの版本で現存しているが,密教思想の中観思想などに対する優位を11種の方便(upaya)の視点から細説するなど,独創的で示唆に富んだ内容を含む.今年度の研究実績は以下の通りである:
(1)関連文献・写本の収集,研究備品の購入を行った.
(2)第4回国際ダルマキールティ学会(The IVth International Dharmakirti Conference, Vienna,8/23-27)及び第14回国際仏教学会(The XIVth Conference of the International Association of Buddhist Studies, London,8/29-9/3)に久間が出席し,関連資料を収集するとともに,前者では研究発表を行った.10月初頭には久間・種村,及び研究協力者のHarunaga Isaacson(ペンシルヴァニア大学助教授)が国際タントリズムワークショップ(International Workshop on Tantrism 2005 : On Tantrism, around Tantrism, Tokyo,10/3-5)に出席,それぞれ研究発表を行った.
(3)同ワークショップ終了後,東京で久間・種村・Isaacsonの3名が研究会を行い,当該テクストのpreliminal editionと英訳註について,内容のさらなる改善を図った.

URL: 

公開日: 2007-04-02   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi