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2006 年度 実績報告書

後期インド仏教史における密教思想の位置づけに関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 17520047
研究機関三重大学

研究代表者

久間 泰賢  三重大学, 人文学部, 助教授 (60324498)

研究分担者 種村 隆元  東京大学, 大学院人文社会系研究科, 助手 (90401158)
キーワード後期インド仏教 / 密教思想 / Jnanasrimitra / 中観思想 / 方便
研究概要

今年度も引き続き,Jnanasrimitra(10-11世紀頃)に帰せられている『金剛乗に関する二つの極端な見解の排除(rDo rje theg pa'i mtha' gnis sel ba)』の校訂テクスト・英訳註の改善に努めた。具体的な研究実績は以下の通りである:
(1)引き続き関連文献・写本の収集,研究備品の購入を行った.
(2)高野山国際密教学術大会(9月5日〜8日開催)に久間・種村が出席し,関連資料を収集するとともに,種村は当該テクストとも密接に関連するテーマである,インド密教の実践体系におけるcaryaの概念についての研究発表を行った.
(3)研究協力者であるHarunaga Isaacson教授の勤務地Hamburg大学にて,9月19日〜29日にかけて久間・種村・Isaacsonの3名で研究会を行い,当該テクストのeditionと英訳註について,内容のさらなる改善を図った.また,現地ではDr.Dorji Wangchukに研究会に加わってもらい,editionにおけるチベット語の様々な問題点,及び当該テクストに引用されているパッセージの典拠などについて,大変有意義な助言を得ることができた。
(4)さらにNapoli大学のFrancesco Sferra教授の助力を得て,2月25日〜3月4日にかけてローマのアフリカ学・東洋学研究所(L'Istituto Italiano per l'Africa e l'Oriente(IsIAO))において久間・種村・Isaacson・Sfrraの4名で研究会を行い,校訂テクスト・英訳註の改善に努めるとともに,当該テクストに引用されているパッセージの典拠のほとんどすべてを同定することができた。また,3月1日にはIsIAO所長とSferra教授の助力のもとに,同研究所において当該テクストに関するWorkshopを開催した。

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公開日: 2008-05-08   更新日: 2016-04-21  

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