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2006 年度 実績報告書

アタルヴァ・ヴェーダ・パイッパラーダ・サンヒタ-第10巻の校訂研究

研究課題

研究課題/領域番号 17520048
研究機関埼玉工業大学

研究代表者

土山 泰弘  埼玉工業大学, 人間社会学部, 教授 (30348297)

キーワードVeda / Atharvaveda / Paippaladasanhita / 古代インド / 王権 / 祭式 / 写本 / 文献学
研究概要

1、"on the meaning of the word rastra : PS 10.4"が、"The Atharvaveda and its Paippalada sakha : Historical and Philological Papers on a Vedic Tradition"(ed.by A.Griffiths/A.Schmiedchen, Halle)の掲載論文として受理された。この論文はパイッパラーダ・サンヒター10.4の主題であるrastraの語について、それが王(部族長)と諸部族の連合を指示し、諸部族の王の集会であるsamitiがrastraの現実的な基盤として機能していたことを指摘して、初期ヴェーダの王権の一面を明らかにしようとしたものである。この論文集は本年6月に出版される。
2、「アタルヴァ・ヴェーダの写本校訂と本文伝承史」を『埼玉工業大学人間社会学部紀要』(第5号)に掲載した。この論文はアタルヴァ・ヴェーダ写本の研究史を回顧して現在の写本研究の課題について検討を加えたもので、シャウナカ・サンヒター写本については、写本相互の関係を考慮した校訂の必要性を強調するWitzelの見解の重要性を、またパイッパラーダ・サンヒター写本については、Hoffmann、Witzelによって開拓された本文伝承史の知見を考慮した写本校訂の重要性を、それぞれ指摘した。
3、パイッパラーダ・サンヒター第十巻について、オリッサ写本(Pa, JM, Ku)のトランスクリプションを終えた。また併行してDipak Bhattacharyaが作成したエディション(1997)のcritical apparatusとの比較、およびカシミール写本およびBarretによるそのトランスクリプションとの比較もおこなった。その結果、従来大きな評価を与えられてこなかった写本Paがより古い読みを伝承している可能性と、現代のパレオグラフィーの知見にもとづくBarretのトランスクリプションの修正の可能性を、それぞれ見出した。これらについては次年度に公表する予定である。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2007

すべて 雑誌論文 (1件)

  • [雑誌論文] アタルヴァ・ヴェーダの写本校訂と本文伝承史2007

    • 著者名/発表者名
      土山泰弘
    • 雑誌名

      埼玉工業大学人間社会学部紀要 第5号

      ページ: 1-10

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公開日: 2008-05-08   更新日: 2016-04-21  

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