研究課題
基盤研究(C)
日本古代の古墳壁画、高松塚古墳壁画やキトラ古墳壁画、の図像的系譜と絵画作品としての様式的淵源をたどる本研究課題は東アジア全体に広がる大きなテーマであった。日本国内においても関連する古代寺院壁画の発掘が進み、次第に壁画資料が集積された。それによって古墳壁画の図像について十分な成果を上げることができた。壁画に描かれた主題や内容についてその意味や図像の系譜を明らかにし、成果を論文として公表することができた。一方壁画の長い歴史と豊富な発掘資料に恵まれた中国での調査は中国側の協力を得て毎年順調に実施されて大きな成果を上げることができた。中国各地の壁画墓を主に北西部や中原地方など、地域毎にロード調査実施し、日本古代壁画との比較研究を進めることができた。中国の膨大な量の壁画資料を整理、データ化できたことは何よりの成果である。多くの点で日本の古代壁画は中国隋唐代の陵墓壁画と深い関係があることが認められた。
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仏教芸術 290
ページ: 33-42,
考古学ジャーナル 538
ページ: 11-15