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2005 年度 実績報告書

文学と美術の相関からみた「風景表象」の体系的研究

研究課題

研究課題/領域番号 17520129
研究機関早稲田大学

研究代表者

中島 国彦  早稲田大学, 文学学術院, 教授 (00063785)

キーワード日本文学 近代文学 / 美学・美術史
研究概要

1 「風景表象」概念の明確化
本研究の基盤として「風景表象」概念の明確化は必須であるが、本年度はそのための思想的・美学的アプローチの資料を収集し、それを個個の論稿に生かせるよう務めた。幸い本年度は東京大学文学部に非常勤講師として出講したので、このテーマに関する講義を試みたが、来年度は早稲田大学大学院文学研究科の「比較文学」講義で同じ問題を取り上げ、より深めた考察を行いたいと考えている。
2 梶井基次郎における「風景表象」
2005年7月に、1泊2日で伊豆湯ヶ島で調査を試みた。作品に描かれた風景をカメラに収め、梶井が泊まった湯川屋では女将から話を聞くことも出来た。その一端は、水野葉舟との関わりをめぐって2006年2月11日に韓国日本学会(ソウル市)で報告し、6月には論文として更に深めた研究を発表する予定である。
3 堀辰雄における「風景表象」
堀辰雄とクローデルとのつながりの分析から、この問題を考えた。2006年2月4日にストラスブール大学で開かれた日仏演劇研究集会で報告し、「比較文学年誌」(3月刊)に論文として発表。かつて書いた堀辰雄論を補うことが出来た。
4 明治文学における「風景」
明治文学の基本問題として「風景」の意味を考え、2005年12月9日にストラスブール大学で開かれた国際日本研究集会での研究発表の中に取り込み、参会者と意見交換をした。今年度は、予定した実地踏査を控えめにし、研究の資料収集を中心に、全体の問題設定をより深めるよう心がけた。論文化もいくつか出来たと考えている。

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公開日: 2007-04-02   更新日: 2016-04-21  

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