研究課題/領域番号 |
17520133
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研究機関 | 岩手県立大学盛岡短期大学部 |
研究代表者 |
松本 博明 岩手県立大学盛岡短期大学部, 教授 (20310146)
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研究分担者 |
佐々木 民夫 岩手県立大学, 社会福祉学部, 教授 (60105070)
大石 泰夫 盛岡大学, 文学部, 教授 (50233028)
須藤 宏明 盛岡大学, 文学部, 教授 (60275584)
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キーワード | 鈴木彦次郎 / 岩手俳句界 / 中央と地方 / 中央文壇の享受 / 地域新聞報道 |
研究概要 |
今年度は、当初研究実施計画の中、特に「中央と地方」という切り口を重点において、それぞれ研究課題にあたることとした。 年度内に研究会を以下のとおり3度開催し、それぞれ研鑚と情報の共有をはかった。第1回研究会平成 19年7月12日 今年度の研究計画、方法の確認、昨年度研究報告の合評。第2回研究会平成 19年9月9日科学研究費補助金基盤研究Cによる共同研究「出版メディアによる(大衆)の獲得(代表庄司達也氏 課題番号17520125)」の研究グループと合同研究会を開催 第3回研究会平成 20年1月8日 研究報告報告書の発行について 上記の内、9月に行った庄司氏のグループとの合同研究会は、メディア資料の重要性と資料研究を以下に読みに応用していくかという観点で、非常に有意義な研究会にあり、そこから発想された方向性が、以後の研究会の研究に少なからず好影響を与えた。 具体的に研究の内容を述べると、須藤宏明はその観点から、岩手出身の作家鈴木彦次郎について新感覚派の一員として『文芸時代』を中心に先品を発表していた大正末から昭和2年にかけての雑誌文献調査を行い、それぞれ掲載誌を仔細に調査分析することによって、考察を行った。 豊泉豪(研究協力者)は、日本現代詩歌文学館所蔵の資料、アンケートを駆使し、岩手県俳句会の現状について悉皆調査を行い、現在においての圧倒的な創作人口を誇る文芸としての俳句が、岩手権威おいて通共時的にどのような状況を示しているのかについて分析した。 松本博明は、岩手県を訪れた中央文壇の文学者たちについて、地元のメディアがどのように報じたかを悉皆的に調査することで、岩手の人々の中央文壇に対する意識を抽出すると共に、享受の状況を把握した。 これらの研究については、『岩手郷土文学の研究』第8号にそれぞれ論文・報告として記載し、全国の研究機関、研究者に送付批評を仰ぐこととしている。
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