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2005 年度 実績報告書

20世紀ロシア文化における他者表象の研究

研究課題

研究課題/領域番号 17520147
研究種目

基盤研究(C)

研究機関山形大学

研究代表者

中村 唯史  山形大学, 人文学部, 助教授 (20250962)

キーワードロシア / 他者 / 表象 / コーカサス
研究概要

平成17年度は20世紀および、その前提となる19世紀のロシア文学における最大の「他者」であるコーカサスをめぐる表象について資料収集を行った。主たる題目は「19世紀ロシア文化におけるコーカサス表象に対する『崇高』理念の影響」「レフ・トルストイ『コサック』『ハジ・ムラート』」「ブリューソフとアルメニア」「ベールイとアルメニア」「マンデリシタームとアルメニア」「シャギニャンのアルメニア紀行文」「ビートフ『アルメニアの授業』へのバフチンの影響」「現代の映画におけるコーカサス表象」であった。特に20世紀について対象をアルメニアに絞ったのは、20世紀初頭のオスマン・トルコ帝国によるアルメニア・ジェノサイドの後、ロシアにおいて同じ正教会系キリスト教民族であるアルメニアへの関心が、コーカサス表象の中心的な位置を占めるに至ったという判断による。
17年度は、この研究課題に沿った論考を発表するには至らなかったが、コーカサス地域研究の論集2冊に掲載される予定の項目執筆・論考の執筆を行った。論集は18年度内には刊行の見込みである。
17年度には、研究課題に沿った口頭発表を3回行った。「ロシア文学とコーカサス ビートフのアルメニア紀行をめぐって」(「ポスト共産主義時代のロシア東欧文化」、第3回研究会、17年7月15日、於東京大学文学部)、「トルストイのコーカサス表象:『ハジ・ムラート』を中心に」(「19世紀ロシア文化研究会」第36回、17年11月26日、於東京大学文学部)、「バレエ『美しいアンガラ』をめぐって」(スラブ・ユーラシアにおける東西文化の対話と対抗のパラダイム2005年度冬季研究会、18年2月19日、於北海道大学スラブ研究センター)である。発表の際の質疑応答等も踏まえつつ、今後これらのテーマについて論文を書く予定である。
17年度は資料収集等の基本的な作業が中心となった。18年度以降、上記のテーマについて順次、論考を執筆していく予定である。

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公開日: 2007-04-02   更新日: 2016-04-21  

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