1.平成19年7月6目から9日まで、セント・アンドルース大学主催のシンポジウム「ヨーロッパとその外部」Europe ant its othersに出席。中心としてのヨーロッパと周辺(休植民地、ラテンアメリカ諸国、欧州連合の新メンバー国)との様々な関係、そこから派生してくる種々の《ボーダー》の問題について知見を深めた。発表者としても「極東を媒介にしてヨーロッパのペルソナを理解すること」と題して参加(現在英文で成果論文集の出版準備中)。 2.平成20年1月10日から19日まで、パリのユネスコで開催された「サンゴール・シンポジウム:アフリカにおけるイスラムとキリスト教の出会い:政教分離の問題について」に招待され、発表。「政教分離と宗教心」Laicite et spiritualiteと題してパネル発表をした。著名なアフリカ研究者や宗教問題の専門家と意見を交換し、有意義であった。 3.平成20年2月20日から3月6日まで、パリ経由でマダガスカルの首都アンタナナリヴォへ赴き、首都の大学の文学部で言語学およびフランス文学の専門家と会い、意見交換した。1960年にフランスの植民地から独立したあと、仏語表現言語はどのようになった、現在のマダガスカルの言語使用はどのようになっているか、など興味深い問題について情報を得ることができた。またマダガスカル語表現、フランス語表現のめぼしい作家たちにインタヴューを試み、あわせて出版物を購入し、今後の研究の基礎となる知識を得た。
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