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2006 年度 実績報告書

イギリス文学における国家意識と道徳的主題の研究

研究課題

研究課題/領域番号 17520184
研究機関大分大学

研究代表者

園井 千音  大分大学, 工学部, 助教授 (70295286)

研究分担者 園井 英秀  盛岡大学, 学長 (00069709)
キーワードロマンティシズム / 非国教徒 / イギリス奴隷貿易 / ミルトン / ピューリタニズム / 道徳的性質 / イギリス国民性 / ヨーロッバ啓蒙主義
研究概要

平成18年度
研究課題「イギリス文学における国家意識と道徳的主題の研究」において、特にイギリス文学の社会的政治的関連を中心に研究をすすめた。研究代表者は(1)S.T.コールリッジ、サウジー、その他のロマン派詩における18世紀イギリス社会改革運動、植民地政策、英仏戦争に関する文学的テーマと社会的背景の分析、(2)1790年代のコールリッジとサウジーの博愛主義的運動(パンティソクラシー)の社会的哲学的背景の分析、(3)1780年代から1830年代におけるロマン派詩における文学的テーマとイギリス国家意識の関係の分析を行った。その結果、イギリスロマン派詩人の思想的背景には脱中央主義的要素と同時に、強いイギリス国家意識と国家理想が複雑に存在することが明らかになった。この結果をふまえイギリスロマン派文学の革新的感性における社会的政治的意義の再構築を行った。この研究結果は次年度の研究においてイギリスとフランスの対外関係(ナポレオン台頭の影響も含む)、ヨーロッパ諸国とのイギリス植民地拡大競争、非国教徒による国内外における伝道活動の活発化とイギリス文学の道徳的主題との関係においてさらに詳細に分析の予定である。‘研究分推考は、標記の課題が17世紀イギリス文学にいかに発現されたかを、主としてミルトンとマーヴェル(A.)における国家(国民)意識形成と道徳的主題との関係において調査分析した。その結果この関係が、15世紀以降のイギリス国民意識の基礎であるベイコン(R)思想、ョーロッバ啓蒙思想、17世紀以降の宗教的葛藤、ニュートン以降の科学主親等との絡みの中でひとつのコアを形成することが明らかになった。それは、経験主義、コモンセンス、反システム、反理論化等の特質としても仮定し得る。この仮説証明のためにはさらに王立協会(1662年設立)からブリーストリー(J.)以降に至る人文科学及び審美思想の性質を分析する必要がある。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2006

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件)

  • [雑誌論文] Coleridge and the British slave trade2006

    • 著者名/発表者名
      Chine Sonoi
    • 雑誌名

      The Coleridge Bulletin 27

      ページ: 27-37

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 査読あり

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公開日: 2008-05-08   更新日: 2016-04-21  

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