研究概要 |
2005年度は4月初めにイギリスのケンブリッジ大学で開かれたRenaissance Society of AmericaとThe Society for Renaissance Studies, United Kingdomの合同年次学会において、論文'Gender and Representations of Mixed-Race Relationship in English Renaissance Literature'を口頭発表した。この論文は改訂した後、『東京女子大学英米文学評論』(2006年3月刊)に掲載される。 イギリスのPalgrave社から刊行される拙著、Representation of the Construction of Female Subjectivity in English Renaissance Literature : Creating Their Own Meaningsの第一章'Marriage and Women'の執筆を進めた。8月にはイギリスに4週間滞在し、ロンドン大学やバーミンガム大学シェイクスピア研究所の専門家たちと意見交換をすると同時に、The British Libraryや貴族の館のArchives (Penshurst Place)で第一次資料を収集し、当時の女性と男性の結婚観の違いの文化的・社会的意味について人種、階級、性差を中心にリサーチを行い、第一章の基礎とした。 一方、2006年7月に1週間Brisbaneで開催される第8回World Shakespeare Congressにおいて、セミナー'World Feminisms and Shakespeare'をProfessor Kathleen McLuskie (The Shakespeare Institute)とProfessor Carol Thomas Neely (University of Illinois)と共同で行うので、テーマの設定、13名の世界中からのセミナーメンバーの決定、セミナーの準備のプロセス等についての話し合いを頻繁にメールで行い、このセミナーの具体的な企画を進展させた。
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