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前年度に引き続き、本年度を通じて、ヴィクトリア朝の出版史、および、ウィルキー・コリンズ関係の主要な出版物の収集を行った。
春学期の在外研究期間中(2006年3月15日から9月15日まで)には、前年度より開始した図書館での調査を完了した。その主要な図書館は次の通りである。
●大英図書館マニュスクリプト部、ベントレー・コレクション
●レディング大学チャットー・アンド・ウィングス文庫、ランダムハウス・コレクション
●ケンブリッジ大判ペンブルック・カレッジ図書館、ワット・コレクション
また、春期休業期間を利用し、アメリカの図書館における調査を行なった。対象となる図書館施設では、イギリスの出版社の記録、ウィルキー・コリンズの作品の定期的取り扱い出版社だった北米の出版社、ニューヨーク・ハーバー兄弟社、ハンター・ローズ＆Coなどの資料を収蔵している。主要な資料源は:
●ウイルキー・コリンズ文庫、モリス・L・パリッシュ・コレクション、プリンストン大学図書館
●ベントレー文庫・スミス文庫・ワット文庫、ヘンリー・W＆アルバート・A・ベルク・コレクション、ニューヨーク公立図書館
以上の研究活動の結果、ジャーナリストとしてのコリンズの仕事、および、ヴィクトリア朝初期の書籍・雑誌出版とコリンズの関係について論じた単行本の前半部分の草稿(2008年パルグレイヴ・マクミラン杜から刊行予定である)の完成に加えて、下記の五つの雑誌論文・図書の出版が実現された。
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