研究概要 |
以下のように研究分担テーマごとに個別の研究および調査を遂行し、研究実施の統括と議のとりまとめを行った, (1)研究代表者:鈴木道男はバイエルン州立東方ドイツ人会館のアッカー博士の協力を得て,関連の史料や文学作品,定期刊行物等の調査を行った。同会館図書館およびハイデルベルク市にある同郷人会図書館においても調査を行った。また,同郷人会の識者に対する面接調査を行った。また戦間期ズィーベンビュルゲン文学の作家,サークル及びその活動を新聞,雑誌等を中心に検証した。 (2)研究分担者:山下博司は (1)シンガポールとクアラルンプルのタミル系コミュニティーに赴き,各世代にわたる住民へのインタビュー調査および文学をめぐる現地調査(書肆や図書館の実態調査,読書傾向の調査,出版事情の調査など)を実施した。 (2)シンガポールとマレーシアの移民史を調べ,文学活動の歴史的経緯を跡づけた。調査場所は,シンガポールの国立図書館,クアラルンプルの国立図書館,シンガポール国立大学,マラヤ大学など。シンガポールのインド人街(セラングーン通り)の書肆のインタビューと実態調査等を行った。 (3)研究分担者:藤田恭子は第二次世界大戦以後のブコヴィナ同郷人会の活動を調査し,その政治的意味を明らかにするため、最も広範に活動し,また政治的影響力を持っている組織としてドイツのアウクスブルク市にある「ブコヴィナ・ドイツ人同郷人会」また,同郷人会と密接な関係にある東南ドイツ文化工房(在ミュンヘン)にて,ルーマニアで刊行されたブコヴィナ文学関連の文献を調査した。 (4)研究分担者:佐藤雪野はスロヴァキアのマルチンにあるチェコ文化資料センターにおいて,スロヴァキアのチェコ人の現状について資料収集し,学芸員のインタビューを実施する。可能であれば,スロヴァキア国籍を取得し,スロヴァキアに住むチェコ系市民のインタビューを行った。
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