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2005 年度 実績報告書

近代世界文学におけるロシア表象の研究

研究課題

研究課題/領域番号 17520219
研究種目

基盤研究(C)

研究機関山形大学

研究代表者

佐藤 清人  山形大学, 人文学部, 教授 (80178722)

研究分担者 阿部 宏慈  山形大学, 人文学部, 教授 (10167934)
中村 三春  山形大学, 人文学部, 教授 (80164341)
中村 唯史  山形大学, 人文学部, 助教授 (20250962)
渡辺 将尚  山形大学, 人文学部, 講師 (90332056)
キーワード比較文学 / 文学論
研究概要

平成17年度において、佐藤清人はナボコフとヒッチコックの関係について研究するとともに、アメリカにおけるロシアの表象という主題がどのような対象を取り上げることによって可能かを考察した。その結果、冷戦時代におけるソ連の表象をテーマとするSF小説の重要性が浮かび上がってきた。
阿部宏慈は、特に20世紀フランス文学におけるロシアの表象を主題として研究をおこなった。そのために必要な文献資料を収集し、同時に平成18年3月2日から9日までフランス共和国パリ市においてロシア・バレエのフランス文学およびジャーナリズムにおける受容状況を調査した。
中村三春は村上春樹・島田雅彦らの現代作家とロシア表象との関連について研究を行うとともに、ジイドの『ドストエフスキー』の影響を受けた太宰治にっいての比較文学的研究を収録した単著を刊行した。
中村唯史は19世紀以降のロシア文学におけるロシアの表象について、特にレフ・トルストイの文学における「ロシア」の定位、20世紀後半の亡命詩人ヨシフ・プロツキイの「帝国」観などに即して研究を行った。
渡辺将尚は亡命先から東ベルリンに帰国して後のブレヒトの政治的発言に注目し研究を行った。平成17年8月29日から9月16日までドイツ連邦共和国ベルリン市において、当時のブレヒトの言動および政治情勢について貴重資料を用いつつ調査した。
さらに、平成17年10月29日に開催された公開国際研究会「『国』という枠を離れて」(本研究共催)では、中村唯史は企画運営、同名の論集の編集に従事し、佐藤と渡辺はそれぞれ報告者とコメンテーターの役割を担当した。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2006 2005

すべて 雑誌論文 (3件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] 文学の王国が失われた後で:ソ連崩壊後のロシア文学2005

    • 著者名/発表者名
      中村唯史
    • 雑誌名

      ポスト共産主義時代のクロノトポス

      ページ: 23-35

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
  • [雑誌論文] Необратиме"вычитание"в поэтике Иосифа Еродского2005

    • 著者名/発表者名
      Накамура Тадаси(中村唯史)
    • 雑誌名

      Literatura mit Sacrum Kultura 3号

      ページ: 197-206

  • [雑誌論文] ブレヒト「老子の伝説」における老子像の諸相2005

    • 著者名/発表者名
      渡辺将尚
    • 雑誌名

      ドイツ文学論集 第38号

      ページ: 59-69

  • [図書] 係争中の主体-漱石・太宰・賢治2006

    • 著者名/発表者名
      中村三春
    • 総ページ数
      334
    • 出版者
      輸林書房

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公開日: 2007-04-02   更新日: 2016-04-21  

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