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2005 年度 実績報告書

剪淞吟社資料の整理・保存及び同吟社の文学活動に対する実証的研究

研究課題

研究課題/領域番号 17520229
研究機関京都大学

研究代表者

道坂 昭廣  京都大学, 大学院・人間・環境学研究科, 助教授 (20209795)

研究分担者 要木 純一  島根大学, 法文学部, 教授 (00230631)
キーワード中国文学 / 日本漢文学 / 明治漢詩文 / 日中比較文学 / 剪淞吟社 / 山陰地域の近代文学 / 横山耐雪
研究概要

本研究の今年度の重点は、基礎資料となる『剪淞詩文』の調査であった。故入谷仙介博士の生前の御努力と島根県立図書館の協力により、同雑誌全巻について調査を行うことができ、副本を作成した。しかし、本雑誌は通し頁がうたれておらず、連載の各編はそれぞれで独立した頁がつけられていた。恐らく連載完結後、線装を一旦とき、それぞれ一冊の本として編集を可能とするための処置であったと思われる。国立国会図書館など所蔵する剪淞吟社同人の詩文集を調査したところ、それらの殆どは『剪淞詩文』に連載されていたものが、分離され独立した一冊として再編集されたものであるらしいことがわかった。これらの調査のため、今年度は予想以上に出張費が必要となった。また、入谷博士の剪淞吟社調査資料は、島根県立図書館に寄贈された博士の膨大な蔵書及び資料のなかに入っており、未整理な状態であった。このため本研究の一環として博士の寄贈図書目録の作成を、資料調査と並行して行った。資料のなかには、同人たちの稿本も含まれており、それらの保存にも務めた。これらの調査によって、剪淞吟社に関する書誌的な調査は基本的に終了したと考えられ、現在、同吟社の活動実態の解明に重点を移しつつある。一つは、『剪淞詩文』は末期の一時期を除き目次がなく、どのような人物が詩文を投稿していたかの把握が困難である。この点について、調査を行う。またその作詩文水準の把握のため、横山耐雪など代表的な人物数人をしぼり、その作品の読解を行っている。

  • 研究成果

    (5件)

すべて 2006 2005

すべて 雑誌論文 (4件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] 津阪東陽『夜航詩話』訳注稿(七)2006

    • 著者名/発表者名
      道坂 昭廣
    • 雑誌名

      歴史文化社会論紀要(京都大学大学院人間環境学研究科) 3

      ページ: 27-36

  • [雑誌論文] 島根県立図書館蔵 入谷文庫 日本漢詩文関係資料目録2006

    • 著者名/発表者名
      要木 純一
    • 雑誌名

      島大言語文化(島根大学法文学部言語文化学科編) 20

      ページ: 97-120

  • [雑誌論文] 「書記」を学ぶということ-北朝文化の一側面2005

    • 著者名/発表者名
      道坂 昭廣
    • 雑誌名

      人・環フォーラム 17

      ページ: 52-53

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
  • [雑誌論文] 六朝の謝啓について2005

    • 著者名/発表者名
      道坂 昭廣
    • 雑誌名

      中國文學報 69

      ページ: 1-45

  • [図書] 中国の名詩1012005

    • 著者名/発表者名
      井波律子主編(道坂昭廣共著)
    • 総ページ数
      222
    • 出版者
      新書館

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公開日: 2007-04-02   更新日: 2016-04-21  

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