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2005 年度 実績報告書

英仏影響下のモーリシャスにおける言語政策の変容と国民統合にみるその影響

研究課題

研究課題/領域番号 17520240
研究種目

基盤研究(C)

研究機関富士常葉大学

研究代表者

小池 理恵  富士常葉大学, 流通経済学部, 助教授 (80329573)

キーワードモーリシャス共和国 / 言語政策 / クレオール / モーリシャス語 / Virahsawmy, Dev
研究概要

多民族社会の中での国民統合の達成に力を果たしたデヴ・ヴィラソーミの独立後の活動の背景を、海外研究者による研究進展およびそれに伴うモーリシャス国民の意識の変化とのかかわりで分析していくことを全体の目的とした。
また、ヴィラソーミと各民族を代表する機関、マハトマ・ガンジー協会、英国領事館を中心とした官僚層との関係を明らかにすることを目指したこれまでの研究成果である「モーリシャス共和国の言語政策の概観と文学の可能性」をさらに深めるため、母国語としてのモーリシャス語確立の可能性をアウトサイダーの視点で捕らえ、分析することを目的とする。またこれまでの公用語政策の過程と成果を整理する。
本年度、言語政策に関しては、英仏両国を中心とした外交との関連を明らかにすることを主眼とした。第一回調査は、米国UCLAにてアメリカにおけるモーリシャス研究の進展状況の資料収集と意見交換を行った。第二回調査は、モーリシャスにて「言語政策におけるメディアの役割」として具体的には現地のフランス語新聞(Le MauricienとL'express)とラジオ(Radio 1)における主にニュース報道と言語使用を通して製作者側の政策の把握を目的とした。文字を介するメディア(新聞)とラジオやテレビとの明確な相違があり、話し書葉として確立したクレオールを基盤とするモーリシャス語の文字化への困難な道のりが明らかになった。
英語モーリシャス語の国内での地位の変動、国民意識の変遷をアンケート調査し、分析整理するための依頼を行い来年度以降の準備をすすめた。本年度の調査結果は、日本アフリカ学会中四国支部第一回研究会(愛媛大学)「モーリシャスからの教訓」において報告した。

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公開日: 2007-04-02   更新日: 2016-04-21  

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