欧文学術論文2編、和文著書(共著)論考2編、和文著書(単著)1冊を発表し、以下の評価を受けた。 論文"Besprek : Jan Popkema(2006).Grammatica Fries. De regels van het Fries"は、オランダ学士院の関連組織で代表的フリジア語研究擁護機関、フリスケ・アカデミーが発行するIt Beakenの編集部から依頼された。論文"prgen Andersen : Der erste Schleswiger in Japan"は、ドイツの代表的北フリジア語研究擁護機関、北フリジア語文化研究所が発行するNordfriesisches Jahrbuchの編集部から依頼された。海外の二つの代表的な審査付国際学術雑誌から執筆依頼を受けた事実は、申請者の研究が国際的認知を受けていることを示している。両雑誌に論文を掲載した日本人がまだ一人もいない事実は、申請者の研究の独自性と国際的貢献を物語っている。 著書はフリジア語が属するゲルマン語からオランダ語、アイスランド語の研究史と現状の略述およびオランダ語関係の教育業績であり、社会的な貢献が少なくない。 申請者はまた、論文「言語規範と普遍性-フリジア語と関連言語における名詞抱合、品詞転換、逆成-」(『ドイツ文学121』日本独文学会2006)で日本独文学会から2008年度の「日本独文学会賞」を受賞した。これは本研究の成果が日本の学会からも高く評価されたことを示している。 申請者のフリジア語研究はまた、ドイツ学術交流会(DAAD)東京事務局刊行の"Echos(2008)"所収の「フリジア語との出会い/Wie ich Friesisch kennen lernte」でも紹介され、ドイツとの学術交流でも注目されていると言える。 最後に、北フリジア語の文法記述を完成したが、これは研究成果報告書に収録する予定である。
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