研究課題
基盤研究(C)
今年度は、研究を3方向から行った。1つは、母音の調音運動をX線マイクロビームのデータから解析する研究(林、吐師担当)で、着々と解析が進んでいる。母音の調音運動自体がまだほとんど解析されていない状況で、新たな知見を提示することが大いに期待される。2つ目は、既存の自習学習(CALL)のソフトウエアの問題点、改良点を洗い出す作業(水口、立石担当)である。現在問題点の洗い出しは完了し、実際に学習しやすいソフトのデザインとコンテンツを作成する作業に入っている。3つ目は、CALL教材作成のためのエンジンの研究(山田、足立担当)である。コンピュータを使っての自習学習の既存のエンジンに加え、聴音学習だけではなく、産出された音声の録音ならびに解析もできるエンジンも開発中であり、またソフトも試作品ができている。今後はこれらをどれだけ充実したものにするかに重点が移る。今年度は、これら3つの方向の研究がそれぞれ動き始め、また単に独立した研究ではなく、相互刺激となり始めている。特にソフトのコンテンツならびにデザインの研究と、ハードウエアとソフト作成がかみ合い始めたので、来年度は試作品のモニターテストに移れるのではないかと期待している。
すべて 2005
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活動としての文と発話(串田英也他(編))(ひつじ書房)
ページ: 253-288