研究課題/領域番号 |
17520263
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研究機関 | 神戸大学 |
研究代表者 |
立石 志乃扶 (水口 志乃扶) 神戸大学, 国際文化学部, 教授 (00157489)
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研究分担者 |
立石 浩一 神戸女学院大学, 文学部, 教授 (70291789)
林 良子 神戸大学, 国際文化学部, 助教授 (20347785)
山田 玲子 (株)交際電気通信基礎技術研究所, 認知情報科学研究所, 主任研究員 (30395090)
足立 隆弘 (株)交際電気通信基礎技術研究所, 認知情報科学研究所, 研究技術員 (50374111)
吐師 道子 県立広島大学, 保健福祉学部, 教授 (40347779)
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キーワード | 英語音声 / 英語母音 / 弁別訓練 / CALL教材 / TOEIC |
研究概要 |
今年度は、授業中条件下で、英語の音声CALL教材の学習効果を調査することを主眼とした。そのために以下の2つの学習実験を実施した。 1.前実験(立石(水口)志乃扶担当) 教材:ATR CALL教材『XP対応英語リスニング科学的上達法』講談社ブルーブックス 被験者:大学生2回生から4回生 50名 手順:英語の前母音と子音r/lの弁別訓練を、4週間にわたり計162試行と576試行ずつ行った。ポストテストは訓練後1ヶ月後にプリテストと同じ弁別問題をした。 結果:母音に関しては訓練した試行が少ないにもかかわらず、プリテストとポストテストの結果に有意で差が見られ、CD-ROMを使った母音の弁別訓練は効果があることが確認された。子音に関しては、有意差はみられなかった。 考察:子音の弁別ができるようになるには、この程度の試行数の弁別訓練では不十分であると考えられるが、母音は162試行程度の少ない訓練でも弁別が可能になることが分かった。 2.本実験(立石(水口)志乃扶、立石浩一担当) 教材:ATR CALL教材『英語リスニング科学的上達法音韻篇』講談社 被験者:大学1回生67名(2群に分けて実験)と3回生21名 手順:被験者を464、576,960試行の3郡に分け、アメリカ英語のすべての母音の弁別訓練を3ヶ月にわたり行った。ポストテストは1ヶ月後にプリテストと同じ母音の弁別訓練を行った。加えて、1回生67名には訓練前と訓練後にiNaviTOEICのテストも行った。 結果:弁別テストに関しては試行数によってスコアの上昇率に違いが観察された。また、実験開始時のTOEICのスコアによって、弁別訓練の効果が異なることも確認された。またiNaviTOEICのテストでは実験開始時と終了時のスコアの間には有意差がみられた。 考察:母音の弁別テストの上昇率とiNaviTOEICの上昇率の問にはr=0.4の相関が見られた。このことから母音の弁別訓練のようなボトムアップの音声訓練が、英語のリスニングカの上昇に効果があるといえる。 今後の研究予定:学習レベルと訓練思考数の相関を割り出し、どのくらいの訓練をすれば有意の効果が得られるかを探る。
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