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2007 年度 実績報告書

日本語方言の態に関する通言語的観点からの研究

研究課題

研究課題/領域番号 17520273
研究機関札幌学院大学

研究代表者

佐々木 冠  札幌学院大学, 商学部, 准教授 (80312784)

研究分担者 ダニエラ カルヤヌ  小樽商科大学, 言語センター, 准教授 (80360973)
キーワード態 / 逆使役 / 低他動性 / 他動性 / 格 / 非正規格フレーム構文 / 方言 / インターネット
研究概要

2007年度は次の三つの事柄を達成することができた。2005年度に行ったアンケート調査をまとめた論文を出版することができたこと、インターネット上の自発述語を収集するブログラムを走らせるサーバを設置し例文収集を開始したこと、本研究計画の成果をまとめた報告書を刊行できたことである。
2005年度に北海道と青森の大学で自発構文の成立条件に関するアンケート調査を行った。このアンケート調査の結果、対応する他動詞文のアスペクトが句レベルで完成(accomplishment)であることが自発構文の逆使役用法の成立条件であることが明らかになった。標準語の自他対応と北海道方言の他動詞文と自発構文の逆使役用法の共通点と相違点をまとめた論考を『他動性の通言語的研究』に掲載することができた。
北海道方言の話者が自然に産出した自発構文の用例を収集するため、自発語形を検索エンジンで検索したところ、インターネット上に自発語形を含む構文が多数存在することがわかったので、これを収集するためにYahoo JapanのAPIを活用した検索フログラムを走らせるサーバを研究室に設置した。既に20万件を超える用例を収集しており、収集した用例の一部を便った分析を2007年度末に発行した本研究計画の報告書に掲載した。
本研究計画で執筆した論考を掲載した報告書を年度末に発行した。雑誌・論文集に掲載されたものと未刊行論文の両方を含む報告書である。

  • 研究成果

    (6件)

すべて 2008 2007 その他

すべて 雑誌論文 (3件) (うち査読あり 2件) 学会発表 (1件) 図書 (1件) 備考 (1件)

  • [雑誌論文] 北海道方言における形態的逆使役の成立条件2007

    • 著者名/発表者名
      佐々木 冠
    • 雑誌名

      他動性の通言語的研究 1

      ページ: 259-270

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 査読あり
  • [雑誌論文] 方言統語論にわけいる2007

    • 著者名/発表者名
      佐々木 冠
    • 雑誌名

      国文学解釈と鑑賞 72-7

      ページ: 102-112

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
  • [雑誌論文] ルーマニア語における虚辞目的語構文2007

    • 著者名/発表者名
      ダニエラ・カルヤヌ
    • 雑誌名

      他動性の通言語的研究 1

      ページ: 121-132

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 査読あり
  • [学会発表] Non-canonical sentence patterns in Romanian and the transitive prototype2008

    • 著者名/発表者名
      Daniela Caluianu
    • 学会等名
      The Fourth Oxford-Kobe Linguistics Seminar
    • 発表場所
      Kobe Institute
    • 年月日
      2008-03-31
    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
  • [図書] 他動性の通言語的研究2007

    • 著者名/発表者名
      塩谷 亨・佐々木 冠・角田 三枝
    • 総ページ数
      374
    • 出版者
      くろしお出版
  • [備考]

    • URL

      http://ext-web.edu.sgu.ac.jp/ksasaki/project/voice/index.htm

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公開日: 2010-02-04   更新日: 2016-04-21  

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