1 松原(研究代表者)は、ハワイ大学ヒロ校およびマーノア校の教授やハワイ州教育局の教育行政担当者から、ハワイ語再活性化運動の進捗状況に関する情報を得た。更に、ハワイ語イマージョン・プログラム推進校の1つであるハワイ島のナーヴァヒー校を訪問して、同校の校長・教員からプログラム修了生に関する情報を入手した。その情報をもとに、同校の卒業生1期生・2期生・3期生のうち各1名に対して面接調査を実施した。その結果、1期生6名、2期生12名、3期生12名全員について、現在の職業およびハワイ語の使用状況に関する情報を入手することができた。 2 塩谷(研究分担者)は、ハワイのフラ道場ケアラカパヴァに赴き、フラ道場におけるハワイ語の使用状況、フラ教授の現場におけるハワイ語の位置づけ、フラ全体から見たハワイ語の位置づけ等についての取材とケアラカパヴァのクムフラ(フラの師匠)マイケル・カイリプーノフ・キャノピン氏の聞き取り調査及びケイキ(子供)クラスのフラ教授現場の観察を行った。 3 古川(研究協力者)は、新聞、テレビ、ラジオを対象とし、ハワイ語再活性化運動に果たすマスコミの役割を調査した。新聞紙上では、新設されたハワイアン音楽部門において、器楽曲のCDが受賞し論議を呼んだ。また、スターブルティン紙の日曜版にはハワイ語によるコラムが掲載されている。ラジオでは、KTUH局が毎週日曜日に音楽番組をほぼハワイ語で放送している。テレビでは、オレロTV局によるイマージョン・プログラム関連の番組がある。
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