研究課題/領域番号 |
17520288
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研究機関 | 電気通信大学 |
研究代表者 |
松原 好次 電気通信大学, 電気通信学部, 教授 (40239067)
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研究分担者 |
塩谷 亨 室蘭工業大学, 工学部, 准教授 (10281867)
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キーワード | ハワイ語 / 再活性化運動 / ナーヴァヒー校 / フラ道場 / マスコミの役割 / イマージョン教育 / 国際情報交換 / ハワイ州 |
研究概要 |
1松原は、平成19年9月に実施した現地調査により、ハワイ語再活性化運動の進捗状況に関する最新の情報を得た。ハワイ大学ヒロ校では、コンピューターネットワーク管理者のKeola Donaghy准教授から、イマージョン教育に果たしてきたITの役割について情報を得ることができた。具体的には、レオキー(ハワイ語で稼動するコンピューター掲示板)及びクアロノ(八ワイ語・英語併用のWWWサーバー)の導入によって、書きことばだけでなく、話しことばとしてのハワイ語に触れる機会が生徒たちに保証されるようになった点である。ハワイ語イマージョン一貫校のナーヴァヒー校では、日本語教育担当の富田公子氏から、同校のカリキュラム及び教材開発について情報を入手した。イマージョン教育を担当できる教師及びハワイ語教材(特に高学年の理数系科目)不足が同校の抱える大きな課題である。 2塩谷は、平成19年8月ホノルル市に赴き、ハワイ語再活性化運動の中のフラ・ハーラウの果たす役割等について、ハワイ語イマージョンスクールの教諭であるとともに、自らもフラ・ハーラウの生徒であるSahalie R.M.Lee氏及びTony Akioka氏とWendy Akioka氏から聞き取り調査を行なった。 3古川(研究協力者)は、昨年度に引き続きハワイ語再活性化運動に果たすマスコミの役割を調査した。今年度は学習者によるメディアの利用状況を把握するため、インターネット上で人気の高いコミュニティーサイト(MySpace)におけるハワイ語使用状況を調査した。また、メディアを利用してハワイ語再活性化運動に取り組む運動家に注目し、ラジオ及び新聞における彼らの活動を調査した。さらに、ハワイ語以外の言語の再活性化の文献調査を行ない、本研究にも応用可能で有益な試みを考察した。
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