• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2006 年度 実績報告書

文法理論の適切な適用範囲の検証と、体系的な教育文法理論の構築

研究課題

研究課題/領域番号 17520291
研究機関筑波大学

研究代表者

矢澤 真人  筑波大学, 大学院人文社会科学研究科, 助教授 (30182314)

研究分担者 橋本 修  筑波大学, 大学院人文社会科学研究科, 助教授 (30250997)
和氣 愛仁  一橋大学, 大学院社会科学研究科, 助教 (70361293)
川野 靖子  福岡女子大学, 文学部, 講師 (00364159)
福嶋 健伸  実践女子大学, 文学部, 講師 (20372930)
石田 尊  八洲学園大学, 生涯学習学部, 講師 (40387113)
キーワード文法理論 / 国語教育 / 教育文法
研究概要

代表者、分担者、協力者の協力も得て、以下のことを行い明らかにした。
国文法理論に関しては、形態論重視の文法理論と、それに対抗する意味論重視の文法理論とを検討し、包括性・初学者への分かりやすさでは前者に、認知論との関連・直感的な興味深さでは後者にメリットが多いことを明らかにした。これと相関して学習指導要領における文法教育・言語事項の位置づけや、教育現場での実際の取り扱い等を検討し、現況にあった有益な文法教育の目標としては、言語感覚の養成・母語への愛着の涵養等がより中心的になるべきであることを示した。
他の文法理論については、それぞれ、存在動詞構文・ハイパレージ現象に対して構文文法的アプローチ、中世日本語述部(特にテンス・アスペクト)に対して形態・機能論的アプローチ、非分末の「ですね」に対して談話文法論・情報管理理論的アプローチ、自他の形態(の少なくとも一部)に対して認知・計算意味論的アプローチ、テイル文に対して(生成)統語論的アプローチが、有生性の心的実在性に対しては実験心理学(脳科学)的アプローチが有効であることが、それぞれの具体的分析・実験等により示された。
また、教育文法に関しては、枠組みとして、身体活動も含めた言語行動ルールとしての文法の必要性、国語教材の選択・使用法について具体的手順(活用の既定の一部修正・教授順序の変更)を経たカスタマイズのありかた、生徒が作成する要約文の特徴と字数との関連等が示された。

  • 研究成果

    (5件)

すべて 2006

すべて 雑誌論文 (5件)

  • [雑誌論文] 遊びの中の言語教育2006

    • 著者名/発表者名
      矢澤真人
    • 雑誌名

      野外文化教育 6

      ページ: 36-40

  • [雑誌論文] 無いはずのニ格がある不思議2006

    • 著者名/発表者名
      福嶋健伸
    • 雑誌名

      国文学解釈と教材の研究 51・4

      ページ: 32-34

  • [雑誌論文] 文法の面白さを文法教育に2006

    • 著者名/発表者名
      福嶋健伸
    • 雑誌名

      日本語学 25・5

      ページ: 167-177

  • [雑誌論文] 構文交替の観点からみた「あふれる」の分析2006

    • 著者名/発表者名
      川野靖子
    • 雑誌名

      香椎潟 52

      ページ: 19-31

  • [雑誌論文] 三土忠造「中等国文典」の改訂について2006

    • 著者名/発表者名
      矢澤真人
    • 雑誌名

      筑波日本語研究 11

      ページ: 1-29

URL: 

公開日: 2008-05-08   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi