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2007 年度 実績報告書

wwwを日本語コーパスとして使うための基礎的研究

研究課題

研究課題/領域番号 17520304
研究機関日本大学

研究代表者

荻野 綱男  日本大学, 文理学部, 教授 (00111443)

キーワードWWW / コーパス / 日本語 / 男女差
研究概要

日本語研究のための資料として、WWWを用いるためのいくつかの手法を開発した。
その中の一つは、ブログを利用して日本語の男女差を見ようというものである。
「あたし」はほぼ女性が使用し、[おれ、ぼく」はほぼ男性が使用することを利用して、男女差がありそうな単語多数と「あたし、ぼく、おれ」が共起する程度を、WWWを検索して求め、その頻度の偏りに基づいて、それぞれの単語の「男女度」を明らかにした。
すでに、男女差があるといわれる単語(つまり、男性あるいは女性に偏って使われる単語)を対象にして調べた限りでは、比較的うまくいくことがわかった。しかし、小さな男女差しかなく、判定が微妙な場合では、WWWを資料として調べても、いい結果にならなかった。
一方、今まで気づかれなかったような男女差を新たに発見したこともある。いずれも使用頻度の偏りがあり、それは男女別の話題の選択に関連しているのだが、今までは一般に男女差として意識されなかったような単語であった。
この結果から、WWWは、男女差を調べるような、社会言語学的な研究にも利用可能であることが明らかとなった。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2008 2007

すべて 雑誌論文 (3件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] WWW をコーパスとして利用する研究-文系と理系の観点から-2008

    • 著者名/発表者名
      荻野綱男
    • 雑誌名

      日本語学 27-2

      ページ: 4-9

  • [雑誌論文] コーパスとしてのWWW検索の活用2007

    • 著者名/発表者名
      荻野綱男
    • 雑誌名

      言語 36-7

      ページ: 26-33

  • [雑誌論文] ブログにみる日本語の男女差2007

    • 著者名/発表者名
      荻野綱男
    • 雑誌名

      日本語学 26-4

      ページ: 58-64

  • [図書] デジタル社会の日本語作法2007

    • 著者名/発表者名
      井上史雄・荻野綱男・秋月高太郎
    • 総ページ数
      203
    • 出版者
      岩波書店

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公開日: 2010-02-04   更新日: 2016-04-21  

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