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2005 年度 実績報告書

比叡山西塔北谷正教坊聖教を巡る訓点資料の基礎的研究

研究課題

研究課題/領域番号 17520310
研究種目

基盤研究(C)

研究機関大谷女子大学

研究代表者

宇都宮 啓吾  大谷女子大学, 文学部, 助教授 (40257902)

研究分担者 村川 猛彦 (田中 猛彦)  大谷女子大学, システム工学部, 講師 (90304154)
キーワード天台宗系統の訓点資料 / 比叡山西塔北谷正教蔵 / 西教寺正教蔵 / 芦浦観音寺聖教
研究概要

従来より纏まった形ではその全体像を把握し難い天台宗系統の訓点資料の研究を行ない、現在は天台真盛宗総本山西教寺の聖教に注目して、天台宗山門派の聖教を個別に調査して来た。
その結果として、西教寺正教蔵が比叡山西塔北谷正教蔵に由来する聖教であることを確認し、そこに存する訓点資料の全ての抽出とその書誌的データの目録化、そして、それらに基づく南北朝期以前の訓点資料に関する分析を行なった。併せて、叡山文庫において比叡山西塔北谷正教蔵の古地図並びに正教蔵の前身である芦浦観音寺聖教の目録の存することを確認し、それらに基づく比叡山西塔北谷正教蔵の形成の問題を検討してきた。
その結果を「西教寺正教蔵の訓点資料について」(『小林芳規博士喜寿記念論文集』)に纏めた。その成果として、以下の如きことも明らかにした。
(1)西教寺聖教の正教蔵とされる聖教が比叡山西塔北谷正教坊を由来とする聖教であること。(その形成過程の解明)
(2)西教寺正教蔵に存する訓点資料の具体的な把握とその分析。
(3)比叡山西塔北谷正教坊聖教の実態は天台僧舜興によって集書されたものであること。また、舜興は比叡山葛川の総一和尚となるなど、幅広く活躍する人物として多くの聖教を収集できる立場にあったこと
(4)比叡山における聖教調査における里坊を視野に入れた調査の重要性
また、上記聖教と併せて、滋賀県下の浄土教関係聖教の調査として、浄厳院聖教の調査を行なうことが可能となったことは今年度の大きな成果でもある。
その他、系図データベースの作成も進めているところである。

  • 研究成果

    (7件)

すべて 2006 2005

すべて 雑誌論文 (7件)

  • [雑誌論文] 西教寺正教蔵の訓点資料について2006

    • 著者名/発表者名
      宇都宮啓吾
    • 雑誌名

      小林芳規博士喜寿記念論文集

      ページ: 23

  • [雑誌論文] 『諸嗣宗脈紀』抄-法相宗部-2006

    • 著者名/発表者名
      宇都宮啓吾
    • 雑誌名

      『国文論叢』長谷寺特集 (入校済)

  • [雑誌論文] 京都国立博物館蔵『金剛峯楼閣一切瑜伽瑜祇経』の訓点について-真言宗広沢流の訓読を巡って-2006

    • 著者名/発表者名
      宇都宮啓吾
    • 雑誌名

      学叢 28号(入校済)

  • [雑誌論文] 仏典データベースのための画像処理について2006

    • 著者名/発表者名
      張蓉, 仁野洋平, 田中猛彦, 中川優, 青木進, 宇都宮啓吾, 落合俊典
    • 雑誌名

      情報処理学会研究報告 2006-CH-69

      ページ: 8

  • [雑誌論文] 仏典データベースのためのテキスト処理について2006

    • 著者名/発表者名
      田中猛彦, 仁野洋平, 中川優
    • 雑誌名

      情報処理学会研究報告 2006-CH-69

      ページ: 8

  • [雑誌論文] 光明山における諸宗交流の一側面-経雅の訓点本を手懸りとして-2005

    • 著者名/発表者名
      宇都宮啓吾
    • 雑誌名

      頼富本宏博士還暦記念論文集

      ページ: 21

  • [雑誌論文] 仏教画像閲覧のためのデータベースシステムの構築2005

    • 著者名/発表者名
      仁野洋平, 田中猛彦, 張蓉, 中川優, 青木進, 宇都宮啓吾, 落合俊典
    • 雑誌名

      情報知識学会誌 15-2

      ページ: 4

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公開日: 2007-04-02   更新日: 2016-04-21  

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