研究課題/領域番号 |
17520311
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
日本語学
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研究機関 | 姫路獨協大学 |
研究代表者 |
大曾 美恵子 姫路獨協大学, 外国語学部, 教授 (30262918)
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研究分担者 |
蓮沼 昭子 姫路獨協大学, 外国語学部, 教授 (80228436)
山崎 恵 姫路獨協大学, 外国語学部, 教授 (10230385)
西村 秀夫 姫路獨協大学, 外国語学部, 教授 (00164591)
村中 淑子 姫路獨協大学, 外国語学部, 教授 (70253185)
滝沢 直宏 名古屋大学, 大学院・国際開発研究科, 教授 (60252285)
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研究期間 (年度) |
2005 – 2007
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キーワード | 日常会話コーパス / 終助詞 / のだから / 〜てしまう / 方言アクセント / コロケーション / 学習者コーパス |
研究概要 |
本研究の目的は、コーパスに基づき、日本語による日常会話の文法,語法の諸側面を明らかにすることである。3年間の成果として、終助詞「ね」「よ」「よね」の機能、格助詞「に」と「を」及び「が」と「を」が交代可能な場合、モダリティー「みたいだ」/「ようだ」、及び受身形、使役形の使用実態などをまとめることができた。アスペクト表現「〜てしまう」に関しては、文章語と会話における使用の違いを、接続表現「のだから」に関しては学習者の使用実態を明らかにした。 更に、共通語による会話に出現する方言、共通語アクセントと方言アクセントの併存状況に関しても、調査することができた。 また、新聞において共起する確率の高い、副詞+形容詞(例:はなはだ+心もとない、およそ+縁遠い、誠に+喜ばしい)、動詞のある特定の活用形と共起する確率の高い表現(例:元をただせば、欲を言えば(条件形との共起)、隙を見て、合間を縫って(て形との共起))の考察など、コロケーションに関しても成果をあげることができた。 コーパス利用による現代語研究は、まだ緒についたばかりである。特に会話の研究は数が限られている。これは、利用できる会話のコーパスが少ないということでもある。この研究で利用した「名大会話コーパス」を、近い将来、国立国語研究所のサーバーで公開してもらえることになったのも本研究の成果と言えよう。
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