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2005 年度 実績報告書

英語の文末付加要素に関する実証的・理論的研究

研究課題

研究課題/領域番号 17520321
研究機関新潟大学

研究代表者

秋 孝道  新潟大学, 人文社会・教育科学系, 助教授 (60192895)

研究分担者 大石 強  新潟大学, 人文社会・教育科学系, 教授 (70100980)
キーワード文末付加要素 / 分布 / 認可 / 情報構造 / 新情報 / 有標 / 無標
研究概要

本年度においては、英語の文末付加要素(文末副詞類・二次述語・外置要素・転移要素など、以下単に、文末付加要素)の統語特性と、その分析法に関わる実証的考察を行って来た。まず、文末付加要素に関する先行研究の文献上の調査を丹念に行い、これらの要素の統語特性(特に、位置・分布、認可現象)が、これまで提示された分析の中でどのように扱われてきたかを確認した。そして、その分析法上の問題を明らかにし、個々の分析で明らかにされた知見を、Larson(1988)、Culicover and Rochemont(1990)、Pesetsky(1995)、Cinque(1999)らの最近の枠組みの中で捉え直すことが可能であるかを検討した。結果として、文末副詞類や二次述語の位置・分布に関しては、Larson(1988)らの枠組みの中で捉え直すことは極めて困難であるという結論に達した。
また、同時並行的に、英語の文末付加要素の意味的特性(特に、情報構造上の特性)に関する実証的研究も進めて来ている。文末付加要素は、文末位置を占めるために、情報構造上、新情報と見なされる傾向がある。さらに、新情報は、強勢を担うために、この意味で有標であると見なさる。しかしながら、このことは、Larson(1988)らの仮説の予測と矛盾する。Larson(1988)らの仮説に従えば、文末付加要素以外の要素が移動することになり、移動操作が意味的誘因に引き起こされるとすれば、文末付加要素以外の要素が意味的に有標にならなければならないからである。そこで、文末付加要素を無標であると見なすことの可否を、実証的立場から検討してきており、現在も検討を進めている。

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公開日: 2007-04-02   更新日: 2016-04-21  

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