本研究は、日本語学習者に読ませたい内容や教えたい日本語表現の実際の使用例をWWW情報から検索し、さらに各学習者に相応しい漢字・語彙・内容に絞り込むシステムを開発することを目的とするものである。 平成18年度は、17年度に開発したツール(下記3件)の精度およびユーザ・インタフェイスの問題点を洗い出すことを目的とし、日本語教師および日本語学習者に対して調査を行った。 (1)漢字の難易度:WWW文書中に使用されている灘のほとんどが、利用者(学習者)の日本語能力試験の級に適合したものとなっているものに絞り込む。 (2)語彙の難易度:同じく、文書中に使用されている語彙の難易度についても、日本語能力試験の級にあわせて、絞り込む (3)内容:文書内容に対し、経済、歴史、教育、工学、医学、スポーツなどの分野を指定しておく。
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