研究課題/領域番号 |
17520362
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
プシュパラール ディニル 東北大学, 大学院・国際文化研究科, 准教授 (10361148)
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研究分担者 |
朴 槿英 宮城工業高等専門学校, 総合科学系文科, 助教 (90435404)
岡崎 久美子 宮城工業高等専門学校, 総合科学系文科, 准教授 (70290690)
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キーワード | ESP / 理工学系学生 / 英語プレゼンテーション / 英語テキスト / 教材開発 |
研究概要 |
大学理工学系学生に特化し、理工学系の学生に求められる英語力を習得するのに適したESP教材開発のあり方を研究し、それに基づいて理工学的プレゼンテーションを英語で可能にするテキストの開発を行う目的で、研究の最終年度となる本年度は以下の調査研究を行った。 1.理工学系学生に対する英語プレゼンテーションの学習効果の向上のため、英語プレゼンテーション授業に参加した受講学生が作成した、各自異なる発表テーマからなるプレゼンテーション原稿の修正指導を行った。学生の英語力の差、発表テーマの大幅な相違性などにより、その修正作業を伴う指導は大学講義の担当者にとって非常に大きな負担となると鑑み、学生のプレゼンテーション原稿の修正に掛かる手間を最低限に軽減しながら学生各自のレベルに沿った指導が期待できる「プレゼンテーション・テンプレート」を開発した。 2.理工学系学生に必要となる工学・科学系英語のミニマム・エッセンスを抽出するために、英語を母語としない若手研究者の発表が主流となるウクライナで行われた「International Conference of Advances in Metallurgical Processes and Materials」国際学会で理工学系の研究発表に頻出する基本的語句や表現を収集した。また、ウクライナのESP教材の収集を行い、教材の現状や開発のあり方を調査した。 3.教材開発のあり方のシステム化を検討するため、および科学・工学分野の語彙調査の一環として、語彙を比較的制限した科学系テキストのモジュールの一形態を開発した。また、それを授業で使用し、評価・改善を行った。 4.英語を母語としない学生が大学入学と共に全課程を英語で受講するインドにおいて、理工学系学生に使用されている専門分野関連のテキストを分析した結果、そのテキストは主に科学実験方法及び結果を報告する形で構成されており、学生は授業で行った実験の報告書を作成しながら、自然と英語が身に付いている傾向にあることが判明した。同じやり方の授業を日本人学生に対しても行ったが自然に英語を学ぶために有効であることがわかった。 5.調査研究の結果をThe 2008Asia TEFL International Conferenceで発表するためPresentation Proposalを提出した。
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