研究概要 |
小学校英語教育のための、特性を生かした教員養成のためのカリキュラムの開発を目指し、合わせて、小学校英語教育のための、教授法、教材研究などの検討も行なうことを目的とした。本年度(〜平成19年3月31日)は、以下の7項目を実施した。 1、内外の専門書あるいは研究報告書、専門家による知識の提供により、目指す特徴ある教員養成のための統合的カリキュラムの構築をはかった。 2、小学校英語学習の基本(必要性、目的、特徴、学習内容)について、文部科学省が提示するものと実際に行われている附属小学校・公立小学校での相違を実地調査することで、接点と改良点を検知した。 3、小学校英語教師に求められる英語力については、国内の小学校・中学校教員へのアンケート調査を通じて得られた情報を十分に吟味した上で、総括的な評価・判断を行なった。 4、カリキュラム内の基本的位置づけにあたる「教材」については、印刷教材、音声教材、映像教材、パソコン教材、教具、各種の資料を入手し、模擬実地訓練することで有用性について検討をはかった。 5、指導法については、学年に応じた指導法が求められるので、EFL(英語を外国語とする学習者)を対象とした、内外の発達心理学関係の専門書、および専門家による知識の提供を得るとともに、第二言語習得理論についての研究も行なった。 6、英語教育活動を実践している小学校を訪問し、授業参観や教員へのインタビューを通じて知見を得るとともに、実践に耐える形で研究に生かす。授業参観へはビデオカメラを持参し、授業内容をビデオ録画し、許可を得た上で、授業分析利用を行った。 7、英語教育活動を実践している小学校のアフタースクールクラブでのボランティア活動を通じて,中高学年のアルファベットの読み書き指導のためのカリキュラムを試作し実践した。毎回の活動内容を記録に取り,前後テストをもとに,有効性の検証を行った. 8、教員研修セミナー(小学校英語教育学会、日本児童英語教育学会等)、あるいはその他の各種の学会に参加することにより、小学校英語教師として求められる素養を習得するとともに、学会レベルでの最新情報を入手した。
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