研究概要 |
1 本年度の目的 (1)研究に試用する言語項目の選定 (2)選定した言語項目が現れるビデオクリップあるいは漫画を選定する。 (3)実験プログラム制作開始 (4)実験に用いる実験項目の妥当性の検討開始 2 本年度の実績 (1)と(2)について 平成17年度の研究計画の予定は、第二言語としての英語において、名詞(句)が担う同定性、定性、不定性、焦点構造との関係性を含むようなテスト項目の選定を行うことであった。 当初,まず同定や定性を含む言語項目から選定し、その後選定した言語項目が現れるビデオクリップや漫画を選定する予定であった。しかし、その計画を変更し、言語項目の選定と同時に、同定や定性を含む表現を含む談話が現れるビデオクリップの収集と評価を開始した。その理由は、言語項目が選定出来たとしても、その言語項目が出現するビデオクリップや漫画を手当て出来なければ、その言語項目を実験に組み込むことが出来ないためである。使用するビデオクリップの一つとして"Pear Story"の評価を行った。 (3)について 当初、実験プログラムとしてSuperLabを採用予定であったが、E-Primeを採用候補とした。E-Primeを試用しながら実験プログラム作成に向けて準備を開始したところである。 (4)について 実験項目の妥当性の検討については、平成17年度には実施せず、平成18年度に行うこととした。その代わりに過去の大学生および大学院生のテストデータを再分析し、その結果として得られたTOEFLやTOEICのスコアをもとに、本研究の被験者としてどの程度の第二言語としての英語能力が必要となるかを検討した。
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