研究課題
平成18年度はアジア地域のフランス語教育の振興策に関する本研究の二年目になる。4月末に台北でフランス語教育に関するアジア太平洋地域学会が開かれ、三浦は国際フランス語教授連合FIPFアジア太平洋委員会の長として参加した。またFIPFの理事として、11月ウィーンで開かれた理事会に出席した。8月末から9月にかけて、かつてフランスの植民地だったインド洋のレユニオン島(現在フランスの海外県)とモーリシャス島(イギリス領を経て現在独立国)を調査旅行した。アフリカのみならずインド、中国などアジアからの移民の多い島であり、両者ともフランス語べ一スのクレオール語が使われている多言語多文化の島である。6月にレユニオン出身の奴隷制の歴史の専門家フランソワーズ・ヴェルジェス(ロンドン大学ゴールドスミスカレッジ)を、年が明けて2月にアルジェリア近現代史のバンジャマン・ストラ(パリ国立東洋言語文明研究院)を招いてセミナーを開き研究交流を行なった。前年11月にフランスのオセール市で毎年開かれる討論会に参加し、イスラム過激派の自爆テロを「カミカゼ」と呼ぶことの是非について、神風特攻隊の史実を踏まえて論ずる講演を行なったが、その記録論文集ができあがった。2007年3月にはボルドー第3大学に招かれ近代日本のインテレクチュアルヒストリーについて講義した。その他、日仏共同研究CHORUSプロジェクトで「複数の近代」について比較社会学的研究を実行している。
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日仏分化(日仏会館刊) No.73
ページ: 122-140
仏語仏文学研究(中央大学仏語仏文学会) No.39
ページ: 133-161
M.Wieviorka (dir.), Disposer de la vie, disposer de la mort (Entretiens d' Auxerre 2005) Editions de 1' Aube
ページ: 125-138
Revue japonaise de didactique du francais (Etudes francophones) Vol.1,n.2
ページ: 79-94
UP(東京大学出版会) No.406
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