研究課題/領域番号 |
17520409
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研究機関 | 川崎医療短期大学 |
研究代表者 |
名木田 恵理子 川崎医療短期大学, 一般教養, 教授 (90123702)
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研究分担者 |
田中 伸代 川崎医療福祉大学, 医療福祉マネジメント学部, 准教授 (50202841)
板谷 道信 川崎医療短期大学, 放射線技術科, 准教授 (10123704)
小林 伸行 山陽大学, コミュニケーション学部, 講師 (90412270)
DAVID H. Waterbury 川崎医科大学, 外国語教室, 特別教授 (70180099)
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キーワード | e-learning / ブレンディッド・ラーニング / 医学用語(英語) / 医療英文 / ESP / 学習管理システム(LMS) |
研究概要 |
川崎学園内の3大学において「医学用語(英語)」と「医療英文」のe-learning用教材を自主制作しイントラネットで運用している。平成18年度の医療短期大学1学科、医療福祉大学3学科でのブレンディッド・ラーニング学習者データを解析した結果から2つの方向性を得た。まず、現在のプログラム学習型の教材(LMS:Internet Navigware)の効果を高めるために、システム全体を見直し、学習マニュアルを改訂し、講義用スライド教材に実写版や動画を導入するなどの改善を行う方向である。これに従ってe-learningと講義の両方を改良し、平成19年度前期に医療短期大学2学科、後期に医療福祉大学2学科の授業に導入した。その結果、医療の専門性が高い短期大学学生においては到達度、学習意欲の面で教材改善の成果が見られた。しかし、医療福祉大学の方では専門性の違いにより、モチベーションの低さと医学基礎知識の少なさがあり、現教材の限界も示されたため、新たなインストラクショナルデザインと新システム導入の必要性を認めた。そこで、学習者の特性を考慮に入れ、医療福祉大学の1学科においてLMSにMoodleを使って協調学習と人体臓器の描画を取り入れた。この実践においてMoodleを有効に利用することができたことから、学習者の特性に応じてインストラクショナルデザインを柔軟に変えていく体制を整えた。 「医療英文読解コース」の「基本単語」、「文法20」、「長文読解」はほぼ完成し、セルフラーニングとして学生に公開した。1年間の利用者は90名であり、利用学生は主に短期大学の編入学希望者であった。利用頻度は高く、さらに学習内容の充実を図る必要があると考え、単語については他のインターネットサイトにリンクを張ることによって対応した。医療英文についても全体設計を見直した上で順次英文も増やしていくよう計画中である。
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