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2006 年度 実績報告書

オスマン朝のアーカイブズの復元に関する基礎的研究

研究課題

研究課題/領域番号 17520415
研究機関東京外国語大学

研究代表者

高松 洋一  東京外国語大学, 大学院地域文化研究科, 研究員 (90376822)

キーワード史料学 / 西アジア史 / オスマン朝 / アーカイブズ / 古文書学
研究概要

1.トルコにおける現地調査
オスマン朝のアーカイブズの全体像の解明のために従来蓄積してきたデータを補完する目的で、平成18年9月8日から10月1日にかけて、イスタンブルの総理府オスマン文書館において、オスマン朝の官僚機構におけるアーカイブズ管理に関する調査を行なった。大宰相府および財務長官府を出所とする主に18世紀後半に成立した帳簿二十数点(財務長官府移管帳簿、キャーミル・ケペジ分類、枢機勅令簿、大宰相府書記局帳簿)、文書数百点(アリー・エミリー分類アブデュルハミト1世文書、ジェヴデト分類司法、軍事、海軍、ワクフ、財政諸文書、ハットウ・ヒュマーユーン分類)を閲覧し、閲覧した帳簿と文書の複写をとった。今回の調査の結果、大宰相府における文書の受信記録簿が3冊だけ残存していることを発見したが、全頁の複写が認められなかったため、もっとも分量の少ないKK46を選び、註記を除いた本文テキスト全部をラテン文字によるトランスクリプションのかたちで筆写することができた。
また9月19日にアンカラ大学言語歴史地理学部において、同学部および人間文化研究機構国文学研究資料館アーカイブズ研究系の共催で開催された国際シンポジウム「オスマン朝と中近世日本における国家文書と社会動態」に参加し、報告およびコメントの通訳を務めた。
2.国際学会における研究発表
国際文書館評議会専門職教育研修部会主催、第2回アジア太平洋アーカイブズ学国際会議「電子時代におけるアーカイブズ学研究とアーカイブズ学教育」専門セミナーにおいて、"Characteristics of the Ottoman archives and archival education in Turkey"と題し、オスマン朝のアーカイブズの特色と旧オスマン領諸国におけるアーカイブズ学教育の国際協力の可能性について報告した(10月19日学習院大学・百周年記念会館小講堂)。この報告の内容の一部を増補するかたちで英語論文"Formation and Custody of the Ottoman Archives During the Pre-Tanzimat Period"を発表した。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2006

すべて 雑誌論文 (1件)

  • [雑誌論文] Formation and Custody of the Ottoman Archives During the Pre-Tanzimat Period2006

    • 著者名/発表者名
      Yoichi Takamatsu
    • 雑誌名

      The Memoirs of the Research Department of the Tokyo Bunko 64

      ページ: 125-148

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より

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公開日: 2008-05-08   更新日: 2016-04-21  

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