研究概要 |
本年度に行った研究に得られた成果はほぼ計画通りである。アーネスト・サトウの書いた半公務の書簡(Semi-Official Letters)を活字化し、Lulu. comを通して出版した。 本のタイトル:The Semi-Official Letters of British Envoy Sir Ernest Satow from Japan and China (1895-1906) I.C.Ruxton編集 J.E.Hoare前書き(元英国外務省東アジアで勤務した外交官、東アジア専門研究員) 総ページ数 610 出版年月日:2007年4月1日 ただし、この本はPRO30/33 14シリーズの半分ぐらいにしかあたらない。その理由はシリーズの途中14/8から始まるためである。 研究実施計画(平成18年の様式A-2)に書いたとおり、限られた時間の中で、歴史検証上、今回シリーズの最も重要と捉えられる部分(14/8-14/12前半 日本、14/12後半-14/17中国)だけをピックアップした。14/1-14/7の復刻活字化(サトウのシアム、ウルグアイ、モロッコからの手紙)は次の機会または他の研究者によって活字化がなされる可能性はある。 去年の実績としてThe Diaries of Sir Ernest Satow, British Envoy in Peking (1900-06)(Lulu. com, March 2006、2冊、全812ページ)在清公使時代のサトウの日記の初活字化とともに、今回の実績は当時の国際関係の分析と検証に必要不可欠と考えられる。
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