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2005 年度 実績報告書

日本金石文の編年史料化と史料学的分析方法に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 17520421
研究種目

基盤研究(C)

研究機関東京大学

研究代表者

高橋 慎一朗  東京大学, 史料編纂所, 助教授 (10242158)

研究分担者 菊地 大樹  東京大学, 史料編纂所, 助手 (80272508)
千々和 到  國學院大学, 文学部, 教授 (10013286)
七海 雅人  東北学院大学, 文学部, 助教授 (00405888)
キーワード日本史 / 金石文 / 拓本 / 編年分析 / 史料学
研究概要

本年度は、年度始めに東京で研究代表者・研究分担者全員による会議を開催し、今年度の研究活動について具体的な方針・課題を決定した。それに基づいて、まずは金石文史料学の確立のために考古学的分野における研究文献を収集し、それらの内容を検討することによって、金石文史料の位置づけを探った。また、金石文史料、とりわけ鎌倉時代の鐘銘について、既存の代表的活字編年史料集である『鎌倉遺文』への収録状況と特徴・問題点を研究し、代表者高橋慎一朗が、鎌倉遺文研究会第118回例会(2006年1月26日)において、「鎌倉時代の鐘銘と『鎌倉遺文』」と題する口頭報告を行った。
いっぽう、東京大学史料編纂所所蔵の金石文拓本史料に関しては、リサーチアシスタント1名の作業によって、目録既作成分について、データベースの書誌的情報の追加・修正ならびにデータの成形を行うとともに、同じくリサーチアシスタント1名の協力を得つつ、外注による金石文拓本の全体画像のマイクロフイルム写真撮影とスキャニングによるデジタルデータ化に着手した。
さらに、史料編纂所所蔵拓本群と密接な関わりを持つ大分県の金石文拓本を調査するために、大分県立歴史博物館に出張した。史料編纂所所蔵拓本群の中には、日名子太郎氏寄贈による大量の大分県の拓本群が含まれており、これと同館所蔵の拓本を比較検討することで、編纂所拓本群の特性を明らかにしようとするものである。具体的には、同館学芸員の協力を得て、拓本の原本調査を行い、「金石文拓本史料カード」に記録してデータを蓄積した。なお、金石文拓本の所在状況を調査するため、京都府立総合資料館へも出張をおこなった。

  • 研究成果

    (5件)

すべて 2005

すべて 雑誌論文 (5件)

  • [雑誌論文] 日本における金石文研究の現状2005

    • 著者名/発表者名
      千々和 到
    • 雑誌名

      東アジア中世社会の金石文(韓国・成均館大学校東アジア学術院編)

      ページ: 126-148

  • [雑誌論文] 鎌倉・南北朝時代の松島2005

    • 著者名/発表者名
      七海 雅人
    • 雑誌名

      東北中世史の研究 下巻(入間田宣夫編)(高志書院)

      ページ: 29-50

  • [雑誌論文] 松島2005

    • 著者名/発表者名
      七海 雅人
    • 雑誌名

      東北中世考古学会第11回研究大会資料集 霊地・霊場・聖地(東北中世考古学会)

      ページ: 11-30

  • [雑誌論文] 戦国期の仏陀寺再建を支えた人々2005

    • 著者名/発表者名
      高橋 慎一朗
    • 雑誌名

      寺院史研究 9号

      ページ: 57-68

  • [雑誌論文] 中世「文献」史料に見るココロのあり方2005

    • 著者名/発表者名
      菊地 大樹
    • 雑誌名

      モノとココロの史料学-中世史料論の新段階-(小野正敏ほか編)(高志書院)

      ページ: 179-208

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公開日: 2007-04-02   更新日: 2016-04-21  

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