研究課題/領域番号 |
17520421
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
高橋 慎一朗 東京大学, 史料編纂所, 助教授 (10242158)
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研究分担者 |
菊地 大樹 東京大学, 史料編纂所, 助手 (80272508)
千々和 到 國學院大学, 文学部, 教授 (10013286)
七海 雅人 東北学院大学, 文学部, 助教授 (00405888)
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キーワード | 日本史 / 金石文 / 拓本 / 編年分析 / 史料学 |
研究概要 |
(調査)2006年4月30日〜5月2日まで、徳島県阿南市・上板町・石井町・神山町等においてフィールドワークを実施し、板碑を中心とする金石文拓本サンプルの採集および調査・研究を行った。同地域は、全国的に見ても特徴的な板碑が集中している地点であり、特に画像板碑については、初発期に属する板碑が所在するなど、板碑を中心とする金石文の史料学的分析および編年史料化に関する研究を進める上で貴重なサンプルとなる。同サンプルは整理のうえ東京大学史料編纂所架蔵金石文拓本コレクションに追加の予定であり、同コレクションの一層の充実にも寄与するであろう。次に、2007年2月28日〜3月3日まで、大分県立歴史博物館において、同館所蔵の金石文拓本についてカードを作成し、調査・研究を実施した。同館所蔵の拓本は、全国有数の優れた石造物の集中地である大分県内の、県・国の有形文化財に指定されたものの拓本コレクションであり、最も研究が進んでいる同地域の金石文情報をカード化することにそれらの編年化・史料学的分析を進める基礎資料となるであろう。 (史料情報研究)史料編纂所附属画像史料解析センターにおいて、すでに試験的に構築が進んでいる金石文拓本データベースのもととなる史料情報の校正および、データベースへの反映を進めた。次に、史料編纂所拓本コレクションのうち、既整理分について、金石文拓本史料カード610枚を作成した。そのうち、今年度は139件を電子情報化し、将来的にはデータベースに登録する予定である。また、データベースの設計・改良について、業者と打ち合わせを行い、検討を進めた。
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