研究課題
基盤研究(C)
本年度の研究は、来年度以降の成果好評の前提となる資料の収集・整理と電子化に集中した。支出の過半は、計画をはるかに超える資料の電子化のために費やした。電子化については、峠三吉と原民喜を中心に資料を収集・整理し、電子画像化した。峠三吉資料については、詩作品を中心とする自筆草稿を電子画像化し、目録から画像を呼び出せる形での草稿目録がほぼ完成し、来年度の初めには公表の予定である。また、この一部は広島大学中央図書館の平和コレクションとして近くインターネット上で公開される。原民喜資料については、広島市立中図書館所蔵の資料約7500コマを電子画像化した。来年度は、峠資料と同様画像付き目録の作成を行う。これと並行して占領軍の検閲資料であるプランゲ文庫の広島関係雑誌の検閲記録約4万枚を電子画像化した。来年度以降は、このうち原爆関連のものを画像つきの目録としてまとめる予定である。また、平岡敬朝鮮人被爆者関係資料の編纂と整理も行った。成果は、広島大学平和科学研究センター研究報告34として刊行された。加えて、原爆文学及び広島・長崎の被爆手記との比較分析のために、カザフスタン共和国セミパラチンスクにおける核実験被害者の自筆手記のコンピュータ入力と分析も行った。
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Journal of Radiation Research 47, Suppl.
ページ: 219-224
ページ: 209-217