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2006 年度 実績報告書

藩財政と地域社会構造に関する総合的研究-萩藩を素材にして-

研究課題

研究課題/領域番号 17520436
研究機関山口大学

研究代表者

森下 徹  山口大学, 教育学部, 助教授 (90263748)

研究分担者 田中 誠二  山口大学, 人文学部, 教授 (80116730)
木部 和昭  山口大学, 経済学部, 助教授 (20263759)
キーワード日本史
研究概要

(1)近世後期、とりわけ天保期の藩財政の動向を明らかにするため、基礎的な史料の収集をひきつづき行った.。主要には山口県文書館蔵毛利家文庫を対象とした。
(2)地域社会構造のうち、流通史にかんしては、萩藩における「越荷方」について研究成果をまとめ、越荷方が萩藩の倒幕資金の源泉となったという通説には問題の多いこと、必ずしも越荷方が成功していた訳ではないことを明らかにした。また、漁業及び海運業と藩権力・藩財政との関係についても分析を進めた。
(3)また城下の社会構造の分析も進め、武家屋敷の動向について、主として毛利家文庫蔵の絵図史料を使って、移動の状況を調査した。そして、非常に移動が頻繁であり、借家としての運用も広汎にみられたことを明らかにした。その前提には、とりわけ18世紀半ばから深刻化する藩財政の動向との関連が予想された。
(4)藩財政の推移や領国の社会構造の歴史的推移を概観するうえでの基礎史料となる「御書付控」頭書の翻刻作業を進めた。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2007 2006

すべて 雑誌論文 (4件)

  • [雑誌論文] 益田家文書に見る浦方制度2007

    • 著者名/発表者名
      木部 和昭
    • 雑誌名

      山口経済学雑誌 55・5

      ページ: 535-551

  • [雑誌論文] 下関越荷方に関する再検討2007

    • 著者名/発表者名
      木部 和昭
    • 雑誌名

      山口県史研究 15

      ページ: 1-24

  • [雑誌論文] 武士の周縁に生きる-萩城下と家臣団2007

    • 著者名/発表者名
      森下 徹
    • 雑誌名

      シリーズ近世の身分的周縁7 武士の周縁に生きる(森下徹編)(吉川弘文館)

      ページ: 203-242

  • [雑誌論文] 長門・石見の廻船と地域社会2006

    • 著者名/発表者名
      木部 和昭
    • 雑誌名

      日本海域歴史体系(原直史・大橋康二編) 5

      ページ: 299-328

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公開日: 2008-05-08   更新日: 2016-04-21  

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