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2006 年度 実績報告書

中世武士団安芸小早川領域における石塔の基礎的研究-宝篋印塔・五輪塔を中心に-

研究課題

研究課題/領域番号 17520448
研究機関専修大学

研究代表者

舘鼻 誠  専修大学, 文学部, 兼任講師 (00384678)

キーワード中世史 / 石塔 / 宝篋印塔 / 五輪塔 / 墓 / 武士団 / 小早川 / 日本史
研究概要

本研究は、小早川領域における石塔(宝篋印塔・五輪塔)の所在地・個数、実測作業などを通して、中世武士団の特質を読み解くことにある。このため4月1日〜7日、9月10日〜16日、広島県竹原市、三原市、東広島市、尾道市、福山市、愛媛県今治市(大島)などにおいて、宝篋印塔・五輪塔の実測調査を実施し、あわせて石塔所在地周辺のフィールド調査を実施した。
本年度の大きな成果は、宝篋印塔と五輪塔の分布状況などから、竹原小早川氏の本拠となる木村城から在屋の谷を経由し、中世の外港として機能した安芸津に通じる山越えの古道(現在は廃棄)を確定したことにある。この成果は6月8日付けの中国新聞の朝刊において「竹原の木村城跡-安芸津山越え最短ルートを確認 小早川氏の拠点立証」という記事で報道された。
また竹原市仁賀の山中において、14世紀後半と推察される宝篋印塔1基(基礎幅36.8センチ)のほか、多数の五輪塔を確認した。寺跡伝承のほかは由来も規模も不明だが、これら石塔の存在から、14〜16世紀にかけて小早川氏の庇護を受けた比較的大きな寺が存在したことがあきらかになってきた。この寺跡の石塔調査は、次年度も継続して実施する予定である。
このほか研究成果を地域に還元するため、9月10日、竹原市勤労青少年センターにおいて、「石塔から読み解く中世の竹原」の題目で講演を実施した(竹原市郷土文化研究会主催・竹原市教育委員会後援)。
こうした成果を踏まえて、次年度も引き続き小早川領域、およびその周辺地域の石塔調査を継続し、小早川領域の地域性を追究していきたい。なお調査・研究の成果は、ホームページでも随時公表している。

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公開日: 2008-05-08   更新日: 2016-04-21  

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