研究課題/領域番号 |
17520449
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研究機関 | 中央大学 |
研究代表者 |
坂田 聡 中央大学, 文学部, 教授 (20235154)
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研究分担者 |
多仁 照廣 敦賀短期大学, 日本史学科, 教授 (70197515)
薗部 寿樹 山形県立米沢女子短期大学, 日本史学科, 教授 (10202144)
山崎 圭 中央大学, 文学部, 専任講師 (60311164)
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キーワード | 日本史 / 民俗学 / 宮座 / 同族 / 山国荘 |
研究概要 |
本研究は、丹波国山国地域(現京都市右京区京北)を主なフィールドとし、他の地域の事例にも目配りをすることにより、中世後期〜近世の畿内及びその周辺の地域において、村の宮座と百姓の同族組織とはいかなる関係にあったかという問題の解明を目指す。そして、個人あるいは個々の家を単位に構想されていた従来の宮座論とは異なる、同族組織を単位とした宮座論の構築をはかる。そのために本年度は以下の作業を行なった。 1.山国荘本郷旧鳥居村の辻家文書の仮目録を作成した。 2.旧鳥居村の鳥居家文書と山国神社文書について、文書をデジタルカメラで撮影した。 3.山国本郷旧塔村の高室家文書の概要調査を行なった。 4.山国地域の総鎮守であった山国神社の宮座の実態について、同神社の文書や鳥居家文書、辻家文書を用いて検討を加えた。 5.京都府亀岡市の旧川関村と旧山階村、丹南氏の旧日吉村における、同族を基礎とした宮座組織に関する民俗学の研究成果を学び、山国地域との比較検討を行なった。 6.山国荘枝郷旧下黒田村と旧黒田宮村の鎮守春日神社の宮座と、旧上黒田村の鎮守春日神社の宮座の実態について、両神社の所蔵文書を用いて検討を加えた。 7.年に3回(5月、7月、11月)研究会を開催し、調査・研究の成果を全体で共有した。 8.山国地域の宮座の構造と村落類型に関する論文を執筆した。
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