研究課題
基盤研究(C)
3年間にわたって中国、アメリカ合衆国などで文献資料を収集し、中国の社会主義文化、とりわけ中国共産党における文書作成と会議様式について、原資料をもとに、歴史の現場に立ちもどった分析を行った。研究実施計画では、『コミンテルン文書中国共産党ファイル』(Files ofthe Communist Party of China in the Comintern Archives)の購入とその分析を構想していたが、出版社の事情により、この資料群は結局平成19年度までには発行されなかった。その分析ができなかったことは残念であったが、その代わりに延安整風時期の中共の資料群を収集し、延安時期の中共の組織運営と文化政策が、中国における社会主義文化に決定的な影響を及ぼしていることを確認することができた。研究代表者である石川は、平成17年度の準備作業を経て、同18年度より「中国社会主義文化の研究」を掲げる共同研究会を実施し、中国における社会主義文化の諸相を、中国文学、史学、社会学を専門とする研究者とともに、2年間にわたって検討した。研究会の開催数は20回を超えている。本研究の成果は、研究論文の形で公刊したほか、中国社会主義史研究者が平成19年6月にパリで開催した国際学会「Mao as a historical subject歴史的対象-毛沢東」(主催者:フランス社会科学高等研究院)において発表し、高い評価を得た。
すべて 2007 その他
すべて 雑誌論文 (6件) (うち査読あり 2件) 学会発表 (2件) 備考 (1件)
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KOSEKI Takashi ed., The creation of memorial days
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http://www.zinbun.kyoto-u.ac.jp/~rcmcc/group1.htm