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2007 年度 実績報告書

ユネスコの前身としての国際連盟学芸協力国際委員会の歴史学的検討

研究課題

研究課題/領域番号 17520486
研究機関北海道大学

研究代表者

廣部 泉  北海道大学, 大学院・文学研究科, 准教授 (80272475)

キーワードユネスコ
研究概要

本年度は昨年度までに収集した国際文化交流の歴史的展開の理解に必要な国際機関に関する基本文献の通読を継売すると共に、国際連盟において実際に国際的学術協力に携わってきた関係者の日記や関係諸会議の議事録、並びにコロンビア大学のジェームズ・ショットウェルが収集した本問題に関する膨大な関係文書、加えて、英国国立公文書館所蔵の資料やフランス側の資料の整理・分析を継続した。それとあわせて、本年度は日本国内において国立国会図書館、東京大学総合図書館、東京大学社会科学研究書図書室、並びに外務省外交資料館などに所蔵されている国際連盟関係のマイクロフィルムをはじめとする資料の閲覧・収集を行った。その結果、国際連盟学芸協力国際委員会の設立においてベルギーの国際主義者が重要な役割を果たしていたこと、フランス外務省の考えの変化によって同委員会が当初予定されていたものとは大きく異なった形で成立したこと、そして、ベルギーの国際主義者とフランス外務省のせめぎあいがその成立に大きな影響を与えたこと、およびその間に立って新渡戸稲造が調整の役割を担ったことなどが明らかとなった。また、日本政府も同活動に参画を試みたものの連絡の不備から当初その試みが挫折したこと、にもかかわらずその後の継続的な参加によって重要な役割を果たしたことなども明らかとなった。最終的にはユネスコ成立においてフランスが重要な役割を果たした様は、同委員会の成立時におけるの状況と類似していることが明らかとなった。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2007

すべて 雑誌論文 (1件)

  • [雑誌論文] 帰化基準にみるアメリカ人の境界2007

    • 著者名/発表者名
      廣部泉
    • 雑誌名

      歴史と地理 606

      ページ: 49-53

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より

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公開日: 2010-02-04   更新日: 2016-04-21  

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