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本年度は、関連する研究領域の研究状況の正確な把握と整理、および史料状況の調査を主たる課題とした。
近世ポーランド議会史研究、リベルム・ヴェト研究、政治文化史研究のそれぞれの分野について、先行研究をリストアップし、文献の収集・整理を行なった。研究史と史料状況の把握のために、ポーランドの国立図書館(ワルシャワ)(2005年9月18日〜10月1日)、および北海道大学附属図書館・スラヴ研究センター(2006年2月22日〜24日)で実地調査を行なった。また、ポーランド科学アカデミー歴史学研究所のエドヴァルト・オパリンスキ教授より近世ポーランド政治文化史の研究動向と史料状況についてレクチャーを受け、同研究所で開催されたポーランド・リトアニア両国の歴史研究者によるワークショップ(2005年9月26日)に参加した。
上記の研究をふまえて、2005年12月14〜16日に北海道大学スラブ研究センターで開催された国際シンポジウム"Region in Central and Eastern Europe : Past and Present"の第2セッション"Polish Rzeczpospolita(Res Publica) : Its Spatial Representation"(12月15日開催)において近世ポーランドの政治文化にかんする研究発表"The Polish-Lithuanian Commonwealth as a Political Space : Its Unity and Complexity"をおこなった。また、そこでの討論をふまえて同シンポジウムの報告書に論文を執筆した(2006年中に刊行予定)。
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