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2005 年度 実績報告書

東アジアにおける楽浪士城出土品の位置づけ

研究課題

研究課題/領域番号 17520516
研究機関東京大学

研究代表者

早乙女 雅博  東京大学, 大学院・人文社会系研究科, 助教授 (80150035)

研究分担者 後藤 直  東京大学, 大学院・人文社会系研究科, 教授 (20292732)
大貫 静夫  東京大学, 大学院人文社会系研究科, 教授 (70169184)
村上 恭通  愛媛大学, 文学部, 助教授 (40239504)
キーワード考古学 / 東洋史 / 楽浪 / 鉄器 / 朝鮮史
研究概要

1.1935、37年に北朝鮮のピョンヤン附近にある楽浪郡治址の発掘出土品の整理とデータベース作成
東京大学文学部が所蔵する上記出土の土器・瓦・〓・ガラス・封泥・青銅器・鉄器・銅銭・鋳型や銅滓などの多岐にわたる資料を写真撮影し、材質・形状・規格・出土地などの情報をテキストデータとして整理し、データベースを作成した。本年度は鉄器・瓦・〓を中心として行ない、全体の2分の1を完成させた。
2.整理されたデータベースにもとづき、鉄器をX線にかけて重要な9点の鉄器の保存処理と、メタルの残りのよい3点については切断し破壊分析を行なった。そのため、原形状を残すため、3点については複製品(レプリカ)製作を行なった。その他の鉄器については、愛媛大学にて樹脂含浸保存処理を行ない細部を観察した。
これは本年度の重点研究であり、諸属性の記述・実測図作成・細部の写真撮影を行なったのち、蛍光X線分析に影響がないよう1次保存処理をおこなった。保存処理なしでは、脆弱になった鉄器を分析にまわせないためである。今回分析にまわさない鉄鏃などの錆化の激しい鉄器も、将来の分析を見据えて1次保存処理をおこなった。形態のよく残る9点については現在分析中であり、内3点は複製品も完成し、切断をおこないメタル部分の破壊分析を行なっている。特に、鉄滓塊の存在を発見し、現在行なっている分析は鉄器製作技術を具体的に解明できるものと期待される。

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公開日: 2007-04-02   更新日: 2016-04-21  

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