平成19年度は、本研究の最終年度にあたるため、国分寺の造営過程を多角的に検討することを目的としたシンポジウムを実施した。シンポジウムの構成にあたっては、本研究の目的に合致するようなテーマと人選に配慮した。「国分寺の創建を読むI-思想・制度論-」国分寺国分尼寺の思想吉田一彦(名古屋市立大学教授)日本の寺院制度と国分寺国分尼寺佐藤信(東京大学教授)国分寺と山林寺院上原真人(京都大学教授)国分寺と七重塔須田勉(国士館大学教授)国分寺と東大寺吉川真司(京都大学准教授)国分寺の法会川尻秋生(早稲大学准教授)国分寺の空間構成山路直充(市立市川考古博物館)国分寺の「寺田」荒井秀規(藤沢市教育委員会)国分寺と国師佐竹昭(広島大学教授)国分寺と「上野国交替実録帳」前沢和之(日本女子大学非常勤講師) 以上、思想・制度論からの多角的研究は、これまでの長い国分寺研究のなかでも、大きな画期であると確信する。
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