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2005 年度 実績報告書

百済集落の研究

研究課題

研究課題/領域番号 17520525
研究機関福岡大学

研究代表者

武末 純一  福岡大学, 人文学部, 教授 (80248533)

キーワード三国時代 / 土城 / 集落構造 / 堀立柱建物 / 竪穴住居 / 首長層居宅
研究概要

平成17年度はまず既刊の報告書の分析に力を注いだ。特に風納洞土城・〓沙里遺跡・艇止山遺跡の資料は膨大で、これまで収集した百済集落関係の写真資料整理まで行なったため、予想以上に時間と経費がかかり、他の作業を若干縮小することとなった。しかし、この分析作業の結果、〓沙里遺跡では原三国時代だけでなく、百済時代の方形区画溝を確認し、百済時代の小地域首長層居宅の実体をとらえることができた。その成果は、平成18年度上半期に論文として公表する予定である。
韓国での資料調査は3回を予定していたが、上記の理由で2回とした。しかも、平成17年度は全羅道地域で河南地区遺跡群など、重要な発掘が目白押しだったため、忠清道地域の本格的調査は平成18年度にゆずり、全羅道地域と京畿道地域を主体とした。風納土城の出土資料調査によって、漢城時代の王都の一角に、鉄斧鋳造工房をはじめさまざまな生産工房が存在した事実を確認でたのは、大きな収穫であった。また、河南地区遺跡群も小地域首長層居宅の一角と考えられ、こうした中間層の把握が、今回の研究の大きなポイントとなる。
発表論文のうち1本は、研究の基礎となる土器編片年と暦年代を、日本の編年との併行関係によって、今一度確認したものである。もう1本は、全羅道の栄山江流域の様相把握を試みたものである。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2005

すべて 雑誌論文 (2件)

  • [雑誌論文] 弥生土器・土師器・須恵器の編年2005

    • 著者名/発表者名
      武末純一
    • 雑誌名

      韓日聚落研究の現況と課題(I)

      ページ: 61-84

  • [雑誌論文] 考古学から見た栄山江流域と日本九州地域2005

    • 著者名/発表者名
      武末純一
    • 雑誌名

      栄山江流域古代文化圏の歴史的性格

      ページ: 77-140

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公開日: 2007-04-02   更新日: 2016-04-21  

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