研究分担者 |
金坂 清則 京都大学, 大学院・人間・環境学研究科, 教授 (00092825)
小方 登 京都大学, 大学院・人間・環境学研究科, 助教授 (30160740)
稲垣 稜 京都大学, 大学院人間・環境学研究科, 助手 (20378821)
天野 太郎 同志社女子大学, 現代社会学部, 助教授 (70293933)
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研究概要 |
本研究課題は平成17年10月に追加採択となったものであり,今年度の実質的な研究期間は5カ月強に限られた.そのため今年度の研究に当たっては,利用可能な資料の探索に重点が置かれ,その範囲内ではかなりの成果をあげることができたと考えている.今年度存在を確認することのできた主要関係資料としては,以下のようなものをあげることができる。 1)関東大震災直前の東京市のいくつかの区および若干の接続町村について,民間の興信所によって調査された,町丁目ごと(場合により1筆ごと)の実勢地価評価資料。[国立国会図書館蔵] 2)関東大震災からの復興の過程で東京市によって調査された,標準地価(路線価)評価資料。ただし,今回確認できたのは神田区,深川区分に限られる。[都立中央図書館蔵] 3)昭和10年前後の名古屋市を対象として作成・販売された『土地宝典』。1筆ごとの区画・地番を記した地図上に評価額(賃貸価格)を明示した好資料である。[愛知県図書館蔵] 4)大正9年の小樽区の土地台帳(1筆ごとに面積・地価・所有者名等を記載)および昭和初期の小樽市の地籍図(連絡図)。[本科研費により購入] これらの資料群の分析についてはなお作業途上の段階であり,新たな知見を得るに至っていないが,次年度以降,すでに所在の明らかになっている資料群(東京,大阪,京都についての明治末期の地籍地図・台帳など)ともども,本格的な分析を行う所存である。
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